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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.35♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第35号・2006年07月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ

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タワー・オブ・ロンドン・ミュージック・フェス・レポート!
 去る6月28、29日、ロンドン塔で開催されたミュージック・フェスティバルのオープニング・アクトとして、ペット・ショップ・ボーイズがライブをやりました。29日は、28日がソールドアウトになったための追加公演です。マーガレット&ファンメイトMさんは、このためロンドンに行ってまいりました。

チケット!
 実はマーガレットは夏の野外フェスは初めてだったので、ちょっと不安はありました。チケットを購入したのは、行くことを決めた4月下旬で、すでに28日分のチケットは発売されていたので、その時点で「一番いい席」を、チケットサイトで取りました。チケットの種類はスーパーシートA(125£=約\26,000)から、D(30£=約\6,300)までで、けっこう高めの設定です。特にロンドンで国内アーチストで2万円を超えるというのは、かなり珍しいと思いますよ。マドンナでさえ、2万円を超えるロイヤルシートは全然売れていないという話だし・・・。まあ、ホールではなく野外だから設営にお金がかかるんだろう・・・くらいしか考えられませんが。強気の価格設定だとは思いましたが、せっかくだからスーパーシートAで見たい!ということで、思い切ってこれを購入。席は前から10番目、中央より左寄り。
 その後、29日の追加公演が決まり、チケットサイトが開くなりマーガレットが速攻でチケットを取ったので、B席だったけどB席の最前列(全体で前から20番目)のセンターなので、結構いい席です。ちなみにB席はスーパーシートA席の半値の65£(約\13,650)です。それでも結構高いですよ!東京ドームでストーンズとか大物来日アーチストを見るくらい。

 ところがこのチケットが、とんでもないトラブルを引き起こすのです!とにかくチケットが届くのが遅い!チケットサイトから、チケット発送のメールがあったのが、6月中旬、ライブ当日の10日前!国内ならともかく、ここは地球の反対側だよ!しかし待つこと5日、チケットは無事到着。ただし、29日の追加公演分しか入っていない。しかもいわゆる「普通郵便」です。28日分は、待てど暮らせど来やしない。チケットサイトに何度もメールをしたけど、それも返信がないんですよ!私は心配と混乱ですっかり神経衰弱になってしまいました。ついに出発3日前(ライブ4日前)になってしまい、泣く泣くある英語の堪能な方に頼んで、チケットサイトに電話をしてもらうコトに。まあ、それでチケットを再発行してもらい、当日ボックスオフィスで受け取ることにはなったんですが…。それでも、ものすごく不安ですよね…。「チケットを届ける」という単純で基本的ことですら満足にできてないのに、当日、ボックスオフィスでまた手違いがあって再発行されていないとか、受け取れないんじゃないかという不安…。

 そんな訳で、私は出発前5日間くらい、不安と心配でご飯も喉を通らず、睡眠も十分とれず、出発当日は神経が参ってしまって、まるでうつ病のような、気分が思いっきりドン底のフラフラの状態でした。もともと大嫌いな飛行機の中でも休めるはずもなく、クタクタの状態でロンドンに到着したのでした。酷いことに、この状態はロンドン滞在中、ずっと続いてしまいました。もう、悪夢のようでした…。ライブがなければ私はこの旅行に楽しみは全くなかったのです。でも、そのライブ(のチケット)が悪夢の元凶なのですから・・・。


これは来たほうの29日のチケット


自作うちわの応援グッズ


ロンドン!
 
ロンドンという街は、すごく好きな街のひとつだけど、ちょっとよそよそしい街だと思う。パリやローマやバルセロナのように、あまりフレンドリーじゃないというか。でも、数日いれば、心を開いてくれる感じ。決して受け入れるのを拒否されているわけではない。ただ、ちょっとこちらも歩み寄りと努力が必要かな…。そんな気取ったところも魅力のひとつだし…。
 私はロンドンの食べ物も大好きなのだ、本当は。…というのも、今回は上のような理由で、ほとんどご飯を食べられなかったのが、本当に残念。少なくともランチはお店に食べに行って、料理が目の前に出てきても、それを少し食べるのが、やっと。これは、いつも食いしん坊の私には考えられないことだ。夕食はほとんどお酒で終わった。…まあ、午前中からビールばかり飲んでいたけど…。いつもはおいしいものへの執着や嗅覚が利いて、パブやレストラン、スーパーマーケットまで精力的に回るのだけど、今回はそれができなかった。ライブがメイン・イベントだから、それ以外はおまけだけど、おまけまでおいしく食べつくすのが私のポリシーだったのに…。

ライブ初日!
 ライブ初日の6月28日。開場が18:30、ライブは20:00からだから、かなり余があるのだけど、なにしろチケット問題があったから、かなり早めにロンドン塔に到着。ロンドン塔の外壕に、ステージと観覧席の会場が設営されているのが外堀から見えた。
 ロンドン塔はロンドンを訪れる人なら誰でも知っている世界遺産だ。この場所で野外ライブをやることすらちょっと考えられない(フェスは今年で2回目)。本来のロンドン塔見学は18時で門が閉まる。すでに地下鉄に近い仮設入り口には大勢の人が、ピクニックセットを持って行列を作っている。チケットを持っていない私たちは入り口がどこかわからず並んだが、ロンドン塔のチケット売り場がボックスオフィスになっているので、そこでチケットをもらった。あんなに悩んだのに、予約番号でいとも簡単に引き換えられた(たぶん“よくあること”なのだろう!)。スーパーシートAは、入り口が違い、本来のロンドン塔の入り口とおなじだ。ここから入るが、荷持検査やチケットのもぎりもない!(だから写真が撮り放題!)たぶん録音やビデオ撮影もコッソリできそう。ゆるい、ゆるすぎ。日本じゃ考えられない!

 


会場見取り図。下のほうの壕が会場。左上の数字「1」が
B席以下の入り口。


まだ客入れ前の会場。外からもフェスは楽しめる!


ピクニックエリア。室内より、みんな外が好き。


ファンサイト様より。ふつーにロンドン塔入り口から会場入りするクリス・ロウ。


スーパーシートがB席より倍の値段がする理由は、もちろん会場での席が屋根つきで前方にあることだけど、専用のピクニックエリアがあることだった。人々はここで思い思いにお酒を飲み、軽い夕食を食べる。ドリンクやフードは無料だ。通常の私なら思いっきり楽しんだと思うけど、ナーバスの極み、ビールしか飲めず、食べ物は全く入る余地がなかった。これは自分じゃない!どうかしている!
 19:30、会場に移動。まだ時間はあったけど、じっとしていられない。席は・・・悪くはないけど、左よりだ。私が右寄りがいいのは決まっている(当然、クリスのキーボードは舞台向かって右だからだ)。チケットサイトで“その時点で最もいい席”を割り当てられたんだから仕方がない。これも運だ・・・チケットが来なかったことも含めてめちゃくちゃ今日は運が悪いんだと思う。


観客席は、こんな感じ


前座Loraineのパフォーマンス


20:00、前座Loraineのパフォーマンス。グラムロックっぽくて悪くはない・・・けど、みんなあんまり聞いてない!席はまだガラガラだし、ビール飲んだりなんか食べたり喋ったり・・・。ちとかわいそうな気もするけど、このユルさではこんなもんか。ちなみに客層は、高い席だからかもしれないけど、年配が多い。熱狂的PSBファンというより、ピクニック感覚で来ているかのような気軽さだ。男性連れも多い。ただのファンメイトかカップルなのかはわからないけど・・・。驚くべきことに親に連れられた子供も2人いた。高い席だし、終了は遅いし、「ソドム&ゴモラ・ショー」と銘打ったライブに子供・・・ありえない・・・どこのセレブ子供だよ!

 21:00すこし過ぎ、いよいよPSBのショーが始まる。ロンドン塔のヨーマンウィーダーの紹介で、幕があく。中央に置かれたサイコロのようなボックス型のセットの前面の布が剥がれると、ニールとクリスのシルエットを模った布が張ってある。曲が流れると、そこのスリットから一人づつ、誰か出てくる。ニールとクリス・・・ではなく、2人の衣装を着たダンサーとシンガーがそれぞれ登場し、いよいよニールとクリス本人登場。歓声。低い、おなかに響くようなどよめきだ。そして2人は舞台中央で握手をし、それぞれの持ち場に行く。最初の曲は最新アルバム「Fundamental」の最初の曲「Psyc
hological」だ。
 今回のこのロンドン塔ミュージック・フェスのライブも、PSBサマーツアーの一環で、先月から行われているライブと、ほぼ構成は同じだろう。ちなみにサマーツアーは9月までヨーロッパ各地で行われている(そして秋はアメリカ&メキシコツアー・・・すごい過酷なスケジュールだ)。

 


ライブ中も取り放題・・・最初の「
psychological」


アコースティックな「Before」



曲目リスト(順番がちょっと違うかもしれませんが・・・)

Psyc
hological
Left to my own devices
Opportunities
Suburbia
I'm wit
h stupid
Always on my mind
W
here the streets have no name (I can’t take your eyes off you)
Before
Home and dry
Rent
Dreaming of t
he Queen
Sodom and Gomorrah show
Minimal
S
hopping
West end girls
Integral
So
hard(D Morales Remix)

It's a sin
Go west

 


 
ライブの選曲は「Fundamental」中心だが、ほぼ全てのアルバムからヒット曲を網羅した、ノレる構成。特に「Always・・・」の盛り上がりっぷりはすごかった。途中、アコースティクでしっとり聞かせる場面もあり。ニールが「とても英国的な歌」と言っていた『Dreaming of the Queen』(’93アルバム「Very」収録)の選曲がとても意外。ダイアナの死を予言したような歌だし、シングルでもないし、過去にライブで歌われたことはないと思う。その後の「Sodom & Gomorrah show」は衣装がえもあり、妖しい雰囲気で押したすごく“エンターテイメント・ショー”的要素が強い。ここからは最後まで盛り上がりっぱなし。いったん「Integral」で終了し、アンコール「So hard」(これもとても意外な選曲だが、このリミックスは歌詞がまったく入っていないので、ニールは舞台上に登場しなかった。ということは、クリスのソロ、ということになる。)そして「It a sin」でニールが再登場、ラストの「Go west」までなだれ込むようなハイテンション!
 今回のライブを見て、全体的に“クリスが仕切っている”って感じがした。ああ、彼ってやっぱり影の支配者。一般的にはPSBと言ったらニールのほうが目だって前に出てるし、実際に喋るけど、PSBの決め事はクリスに権利があるような気がしてきました。

 1日目ライブを追え、私はクタクタです。ほぼ全部歌ったし、応援うちわでずっと手をあげていたし、跳ね回っていたし。でも、熱気なのかなんなのか、ステージがぼんやりしていて、あまりクリアに見れなかったのよね〜。私のコンタクト矯正視力1.0じゃあ、二人の顔まで見えなかったよ〜。たまにオペラグラスで見ることもあったけど、やっぱり肉眼で見たいから。オペラグラスでクリスを見たら、にやっと笑っていたけどね!

スーパーシート



マーガレット、これから会場入りします。野外フェスなので、ここからタダ見も可能です。


会場の様子・・・写真撮ったりビール飲んだり、みんなかなり自由。日本じゃ絶対有り得ないユルさ!


きゃ〜、きゃ〜、始まっちゃったよ!


ニール、熱唱中です!!(ファンサイトの近写真)


男ばかりの「ソドム&ゴモラ・ショー」は素敵で妖しかった!


ライブ中は意外と珍しい2ショット(ファンサイトの近写真)


ライブ後。うちわを振って応援していたんですが、
珍しかったので、ファンのみなさんに誉められた!


さっきまでクリスがここにいたんです。ああ、このくらい近くで見たかった。


*この2日目のライブ後、マーガレットに奇跡の瞬間が!次号をお待ちくだされ!

 


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