INTROSPECTIVE2-5

Losing My Mind


ニール:ライザでは出せないような絶叫が聞けるよ

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



日が昇る
君のことを考える
コーヒーカップでも
君のことを考える
君が欲しい
僕はおかしくなってしまったようだ

朝が終わる
君のことを考え
友人たちと話していても
君のことを考える
みんな知っているのかな?
僕はおかしくなってしまったようだと

午後の間ずっと、あらゆる家事をしていても
君を思うと明るくなれる
時々、僕は床の中央に立って
左にも右にも動けなくなる

ライトを薄暗くして
君のことを考える
眠れない夜を過ごす
君のことを考え
君は、僕を愛していると言った
それとも、君が優しいだけ?
それとも、僕がおかしいだけ?

午後の間ずっと、あらゆる家事をしていても
君を思うと明るくなれる
時々、僕は床の中央に立って
左にも右にも動けなくなる

ライトを薄暗くして
君のことを考える
眠れない夜を過ごす
君のことを考え
君は、僕を愛していると言った
それとも、君が優しいだけ?
それとも、僕がおかしいだけ?

それとも、僕がおかしいだけ?
おかしいだけ?

 
 Written by
 Stephen Sondheim


Produced by Pet Shop Boys
 


ニール:この曲の僕たちのこのバージョンは、基本的にこれはライザ・ミネリがレコーディングする前に作ったデモで、ずっと後になって「Jealousy」のシングルのB面でリリースした。このディスコ・ミックスは2つのバージョンのうちで長い方。 全部にエレキ・ギターのサンプルをすべてに入れて、僕たちのZZトップ・ピリオドでこれをやった。スティーヴン・ソンドハイムのショー「フォリーズ」がロンドンでやっていて、この曲はそれからだ。ショーでは、ショーガールをやっていた2人の女性が結婚する。そして、彼女たち2人が働いていた劇場の取り壊しのパーティーのために、彼女たちはニューヨークに戻る。 1人の女性は、もう片方の夫と結婚する方がよかったと思う。この歌では、彼女は中西部にどう暮らしているかを説明する。毎日、彼女は愛している男性を思う。 ショーを見たとき、僕は、この歌がヒット・レコードになるかもしれないと思った。僕たちは明らかに無神経な方法でそれをやったけど、それはすごく美しい歌だ。僕たちは、それがライザのための作品にできるかどうか確認するため、実験的にこのバージョンをやりにRAKデモスタジオに入った。そして、クリスはちょっと「Physical」みたいに聞こえるリフを思いた。ライザは金切り声を出す部分が嫌いで、彼女のバージョンにそれをやるのを拒否したんで、その部分はサンプルCDから取った。僕は熟考して、彼女が正しかったと思う。それはちょっとギミックっぽかったからね。これをレコーディングしたのと同じ日、僕たちは「Nothing has been proved」のデモもレコーディングした。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 
 

ライブビデオ(with LIZA MINNELLI:1989年)(You Tube)




★用語・人物メモ★

スティーヴン・ソンドハイムStephen Sondheim(1930-)・・・アメリカの作詞・作曲家。もちろんゲイ。主に演劇、映画音楽を手がける。「ウエスト・サイド・ストーリー」の作詞で成功を収める。「フォリーズ」はトニー賞受賞。1976年「スウィーニー・トッド」でグラミー賞受賞、2007年に映画でリバイバルした。

ライザ・ミネリLiza Minnelli(1946-)・・・アメリカのシンガー、女優。ミュージカルの申し子と言うべきゲイ・イコン、ジュディ・ガーランドの娘。PSBが楽曲提供・プロデュースした「Result」(1989年)に収録された「Losing my mind」のシングルは全英6位のヒットとなった。

ZZ Top
・・・1969年結成、ずっとメンバーチェンジもなく今も活動するヒゲの3人組ギター・バンド。

フォリーズ「Follies」・・・
スティーヴン・ソンドハイムが作詞・作曲したミュージカル。1971年ブロードウェイで初演。ニールが見たのは1987年のウェスト・エンド(シャフツベリー・シアター)での公演。2007年にはサム・メンデスがディレクターでニューヨーク公演があった。ストーリーは結婚した2人のショーガールが再会、お互いの夫とかつて付き合っていたことから4人の間に心の変化が持ち上がる。

フィジカル「Physical」・・・1981年のオリビア・ニュートンジョンのヒット曲。エロくて笑えてゲイゲイしいPVも話題に。ビデオはこちら。





 この曲は、1991年のライブ・ツアー「Performance」でパフォーマンスされている。「フォリーズ」はソンドハイムのミュージカルの中ではさほど知名度はないほうだと思う。ご存知のようにPSB1996年に再びソンドハイムの「Somewhere(「ウエスト・サイド・ストーリー」)をカバーするが、2人のソンドハイムへのリスペクトは強い。チム・バートンの映画「スウィーニー・トッド」の特集番組にもニールはインタビュー出演していたはず。ミュージカル大好き!だけど、おおっぴらに言うのが恥ずかしいのか、ふだんは冷静を装っているのがすごくかわいいですね。



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