INTROSPECTIVE2-7

So Sorry, I Said


ニール:スティーヴン・ソンドハイムになったつもりで作った

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



ここがゲットーなら
私はあなたと一緒にここにいる
ここがただの刑務所なら
私はそこにも閉じ込められている
私はあなたを置き去りにしようとした
でも全てが終わり、あなたは言った
私は自制心を失った
叫んで、喚けばよかった
その代わり
ごめんなさい、と、私は言った

あなたの説得力
奇妙な視線は
私を疲れさせて、縛り付けた
罪のない悪知恵で
私は、立ち去ろうと思った
涙の後、私たちは生まれ変わった
私は堂々と歩いて行くべきだった
町は明るい赤に塗りかえられた
でもその代わりに
ごめなさい、と、私は言った

どれほどタフなんだ
それは言わないで
あなたの債務を返済するため
私は時間外も働いた
あなたは、運を一度も信じたことがないと言う

理由を必要とするなら
私の気が狂っていると考えればいい
老いた下僕
忠実で、悲しい
私は自由を買った
すべて終わった後では、私たちは共有できない
私はあなたを置き去りにすることができなかった
私がひと皮抜けなければならなかった事を思って
その代わり
ごめんなさい、と、私は言った
ごめんなさい、と、私は言った
ごめんなさい、と、私は言った

 
 Written by Neil Tennant / Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys
 


ニール:この曲は「Nothing Has been proved」と同じ時くらいにアビー・ロード・スタジオですごく早くやったデモだ。僕がデモをやったとき、クリスはそこにいなかった。それは、基本的にスティーヴン・ソンドハイムのように聞こえるという試み、ライザ・ミネリのために書かれた。僕たちのデモはミックスされていない。それはただカセットに入れられた。だからこれは僕たちが再リリースのためにリミックスした1曲だ。僕は家のピアノで作曲した。「Losing my mind」の仕事のシート・ミュージックがあったから、僕は他のいくつかのスティーヴン・ソンドハイムのコード・チェンジをプレーすることから始めた。歌は、デュエットとして書かれた。「how tough it gets(どれほどタフなんだ)」と来て「don't talk to me about it(それは言わないでくれ)」となるような歌詞があるのはそういう理由だ。それは互いに話している2人だ。僕たちは、ライザ・ミネリがアルティメイト・イベントでフランク・シナトラとやったようなツアーをするというファンタスティックなアイデアがあった。そして、コンサートをやった後に、レコーディング・スタジオに来て、僕たちは彼女にフランク・シナトラとのデュエットとしてそれを歌わせただろう。「そうさ、先日僕たちは、スタジオにフランク・シナトラといたんだよ」と人に言えるのはまったくすばらしいことだ。しかし、そうはならなかった。

クリス:彼女がこれまで、フランク・シナトラから「ニューヨーク・ニューヨーク」に傷を付けたのを許されたかどうか僕はわからない。 

ニール:彼女は、僕とそれを一緒に歌うべきであると考えたと言った。僕たちは実際にそれをやってみた。僕は彼女が歌うより高く歌ったか、そう聞こえた。僕は彼女のキーで歌うことができなかったし、彼女は僕のキーで歌うことができなかった。でも、それはかなりおもしろく聞こえたよ。とにかく、彼女は自分一人で「Result」のためにレコーディングした。で、1991年にパフォーマンス・ショーで僕はデュエットとしてパム・シェインと歌った。それは不幸な関係、ことによると虐待関係にある女性についてだ。彼女がいつも折れているとわかる。僕はただ「so sorry, I said'」という歌詞を思いついて、残りを続けた。

クリス:僕は、「I said, so sorry」と言ったことがある。でも「I said, so sorry」と言おうと思ったことはない。

ニール:僕はいくつかの理由でやったけど、やろうとは思わない。 それはどこかから来たんだ。 歌の中では、彼女は本当にはそうすべきではないのに「so sorry」と言う。 問題の核心のこととなると、彼女は誇りを捨ててしまう。 そしてライザは、本当にそれを理解していたと言った。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 
 

ライブビデオ(1991年)(You Tube)


パム・シェインとのデュエット

ライザ・ミネリのPV (You Tube)

 

★用語・人物メモ★

スティーヴン・ソンドハイムStephen Sondheim・・・「Losing my mind」参照。

ライザ・ミネリLiza Minnelli・・・「Losing my mind」参照。

フランク・シナトラFrank Sinatra(1915-1998)・・・20世紀を代表するアメリカのジャズ・ポピュラー歌手。

アルティメイト・イベントUltimate Event・・・1989年、シナトラ、ライザ、サミー・デイヴィス・Jr.の3人で行ったコンサート。

パム・シェインPam Sheyne・・・ニュージーランド出身。1991年のパフォーマンス・ツアーに参加したシンガー。現在は主にソングライター。




 女性が主人公の場合、ニールはいつも強い女性を描いていたが、この曲は弱い女性。この時期PSBは女性シンガーに曲提供が多いので、女性目線での歌が多い。それってちょっと演歌ちっくよね。



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