PLEASE2-6

Paninaro

paninaro


クリス:1986年、僕たちは多くの時間をイタリアで過ごしたんだ
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


情熱、愛、セックス、金
暴力、宗教、不誠、死

パニナロ、パニナロ

少女、少年、芸術、楽しみ
少女、少年、芸術、楽しみ

パニナロ、パニナロ

食べ物、車、旅行
食べ物、車、旅行
ニューヨーク、ニューヨーク、ニューヨーク
ニューヨーク

パニナロ、パニナロ

アルマーニ、アルマーニ、アルマーニ
ヴェルサーチ、チンクェ

パニナロ、パニナロ
パニナロ、パニナロ

アルマーニ、アルマーニ、アルマーニ
ヴェルサーチ、チンクェ

パニナロ、パニナロ
パニナロ、パニナロ

カントリー&ウエスタンは嫌い
ロックやロカビリーは嫌い
嫌い、ロックやロカビリーはマジで好きじゃないんだ
本当に嫌いなんだって
でも、熱烈に愛することは好きだ

パニナロ、パニナロ
パニナロ、パニナロ
パニナロ、パニナロ


君、君は僕の恋人、僕の希望で、夢で、人生
僕の情熱、愛、セックス、金
暴力、宗教、不正、そして、死

パニナロ、パニナロ
本当に嫌いなんだって
パニナロ、パニナロ
でも、熱烈に愛することは好きだ
パニナロ、パニナロ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys

 


ニール:クリスは、スタジオの中でこの部分の音楽を一人で書いた。トム・ワトキンスはその時、ザ・ハドソンズというグループを受け持っていた。彼らは「One Man's Meat (Is Another Man's Poison) (他人の肉は他者の毒)」というレコードを売り出していた。トム・ワトキンスはゲイ・ディスコ・レコードの「I'm In Love With A woman(女と恋に落ちた)」という素晴らしいアイデアがあって、僕らに書かせてくれと言った。クリスがこの曲を書き出したとき、僕らはこれを「I never thought I would leave you - but I'm in love with a woman(君を一人になんかさせない・・・でも、女を好きになったんだ)」と決めた。すごく良かったけど、トムは突然全てを鼻であしらって、僕らにそれをさせようとしなくなった。

クリス:このトラックをやったとき、もう僕のボーカルは入れてあった。僕は、試しに一番だけやってみると思った。 それはただの単語のリストだった。

ニール:すごくアンディ・ウォーホルっぽい。

クリス:それらが僕の頭に入った最初の単語だった。

ニール:それらは多分、本当に君を興奮させなかったんじゃないの?

クリス:まあ、それらは明らかに僕の頭に入る最初の単語になるだろうな。

ニール:それから、僕らは“Paninari”について聞いた。

クリス:イタリアの若者文化だ。

ニール:それで、僕たちは、歌を“Paninaro”と決めて、これを作った。 ミラノでは、全てのトレンドをPaninariは嫌いうという事実があったと思う。“彼らはワム!やデュラン・デュランやマドンナが好きだ”から。僕らは「なんて素敵だ・・・僕らもそうだ」と思った。僕はファッション・カルチャーが好きで、僕らが好むような服を彼らは持っていた。

クリス:オリジナルの歌詞は「Armani, Armani, ah-ah-Armani/Versace, cinque」となる。後に僕は「Versace」を削除したけど、12インチのバージョンからそれを編集するのを忘れた。

ニール:ヴェルサーチはあんまり好きじゃなかった。Paninaroはヴェルサーチを着ない。

クリス:それは元々イタリアだけでリリースされたので、12インチは「イタリアン・ミックス」と言うんだ。

ニール:真ん中の話りもクリスで、アメリカのテレビ、“エンターテイメント・トゥナイト”のインタビューからのものだ。 僕たちはアビーロードでオリジナルバージョンをやったけど、それがあまり良くなかったので、エードリアン・クックと提携して、再びやろうと決めた。 エードリアン・クックは最初のツアーをプログラムするつもりだった。有名なひとつ話で、ロサンジェルスで僕たちに断りなく売り出されたパンテージ・シアターの5公演はソールド・アウトになったけど、僕たちはやらなかった。彼はアビーロードで、フェアライトで僕たちの歌を全てプログラミングした・・・いつものように、お金が飛び去って行った・・・それで、僕らは音を再利用したレコーでディングをすることに決めた。したがって、「Paninaro」の中のほとんどすべての音は、レコードで以前に使用されたものだ。それはリサイクル・レコードなんだ。悪夢だね・・・クリスはボーカルを入れた。

クリス:君は、僕がどんな人間か知ってるよね。

ニール:2回やったと思う。

クリス:僕は言葉のリストを読み上げただけだ。

ニール:まるで石から採血するみたいなものだよ。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

プロモーションビデオ(You Tube)



インタビュー映像付

ライブ(1989年)(You Tube)




ライブ(2007年)(You Tube)




1986年シングルはUKチャート最高?位



クリス:ヒュ〜、ミラノだ
ニール:別のアルマーニのコートが登場する
クリス:アルマーニじゃない
ニール:エンポリオのほうさ
クリス:あのコートが?
ニール:そう思っていた
クリス:そうかもしれないが、違うと思う
ニール:80年代半ばのミラノのパニナロたちだ
―パニナロとは?
ニール:反社会的なものを好むイタリアの若者たちのことさ。デュラン・デュランやマドンナが好きで、ブランド物をよく着ていた。ブランドが若者に目をつけた最初の頃だ。エンポリオ・アルマーニとかね。イタリア人らしい子が一人もいない。チープな作りがばれるな。ビデオカメラで撮ったからね。
クリス:視覚効果もチープだ
ニール:撮影地はミラノだ。一人、クチパクがヘタだ
クリス:僕だな
―ブランドのサングラス?
クリス:ああ
ニール:ダンスだ
クリス:ダンスを披露している。キマってるだろ
ニール:上手いよ
クリス:最近踊ってないね
ニール:そうだね。サングラスは日本製?
クリス:イッセイ・ミヤケだ
ニール:このDVD内ジャケットにも映っている
クリス:これは面白いね
ニール:ビルの壁の巨大な絵だ
クリス:当時はインクジェット式じゃなくてペンキで描いていた
これはディスコ?
クリス:テレビに出たときの映像だ
ニール:テレビは苦手だった
クリス:ファッション、アート
ニール:ドゥオモの屋上だ。これは公園
クリス:わはは・・・若かったな
―いいコートだ
ニール:ここは?
クリス:倉庫だ
ニール:本当に?
クリス:倉庫さ
ニール:アーケードだ。いい街だよ。印象的な曲だ。セックス・・・そう言った時、眉が上がったぞ・・・どう思う?
クリス:一見の価値ありさ。踊るサングラスだ
ニール:ディスコの裏だ
―ネタ切れ
ニール:茶番が始まる
クリス:早回しでリプレイし始めた
―これを作った訳は?
ニール:イタリア発売用だ。イタリアでのヒットを狙ったんだ。でも失敗した。
クリス:努力したけどね

聞き手―クリス・ヒース

 (
以上、2003POPART/DVDコメントより)PV監督・・・Neil Tennant and Chris Lowe

 

 

★用語・人物メモ★

アンディ・ウォーホル(1928-1987)・・・アメリカン・ポップ・カルチャーを代表するアーチスト。ニューヨークにファクトリーというアトリエを構えた。映画や音楽にプロデュースにも積極的。ゲイだったといわれている。「リトルブリテン」でマット・ルーカスが演じる車椅子キャラ、アンディ・ピプキンはウォーホルの名前から取られている(相方のルーはルー・リードから)



Paninaro」がPSBにとって特別であることは、「Paninaro95で記した通り。1989年のファースト・ツアーと、2007年のFUNDAMENTALツアーで、クリスはこの曲をパフォーマンスしている。ただし、2007年はどのステージでも最後の「Death」の部分を歌っていない。
 PSB不吉な死の予言3というのがある。「Kings Cross」発表後、キングス・クロス駅が火災になり犠牲者が出た。「Dreaming Queen」の後、ダイアナ妃が事故死した。そしてこの曲の後、クリスの恋人が亡くなった。この話をブログで書いたらえらい方向にハナシが着地しました。怒られるかも。




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