Margaretの部屋/5月
パリ&ロンドン一人旅

行動編V

 




 5月24日(木曜日)

 5日目、ほぼ中間地点。そろそろ足が痛くなってきた。わ、マメができているぅ。パリやロンドンはとても歩く街なので、いつも大量に湿布や休息時間や塗り薬を持ってくるけど、マメは困る。バンソコ貼っても痛いもんなあ。一応ブーツとサンダルを持ってきているけど、履き替えても痛いもんは痛い。

 実は、今日は待ち合わせがある(連絡がなかなかつかなくてひやひやしたが、昨日ようやく連絡がついた)。
 姉の友人Hさんとその娘Mちゃんがいま、パリにいるのだ。Mちゃんは大学生で、ベルギーに留学中。たまたま日本から来たHさんとパリでちょっと観光して、またベルギーに戻るという。その時期がたまたま合致した。Hさん一家は5年くらい前まで英語圏(イギリスや香港)に住んでいたので、Mちゃんは英語がペラペラ、フランス語もかなり話せるようだ。とても優秀。
 私は一度、姉たちと一緒に香港時代その一家のところに遊びに行っているので、彼女たちとは2度目の”海外旅行”ということになる。
 12:30にオペラ座で待ち合わせをしたので、それまでの時間、私はマレのピカソ美術館に行く。本当はポンピドゥの近代美術館に行きたかったのだけど、あそこはオープンが遅く、11:00からなのだ。マレは日曜日も開いていて好きなんだけど、お店のオープンが比較的遅く、昼過ぎなんてこともある。マレには以前住んでいたので、このあたりは散歩コース。本当はゲイの本専門店「La mot a la bouc
he」にも行きたかったんだけどここも午後からで、今回は残念ながら行けなかった。

 Hさん&Mちゃんと、合流。一応、私が一番パリに詳しそうなので、今日は私が案内役。モンマルトルに行きたいというので、移動。今日はすごく天気がよく、サクレ・クール寺院の白さが青
に映えるに違いない。
 大げさだけど、久しぶりに日本語しゃべったような。女3人で雑貨のお店をのぞいたり、クレープ食べたり、パリのバスに乗ったことがないというので、乗って車窓観光したりした。楽し〜〜い!


ムーラン・ド・ラ・ギャレット


手前、マロンクリームの甘いクレープ、向こうはハム&チーズの塩っぱいクレープ

私の滞在しているホテルの近くに、ギャラリーやパッサージュといわれる古いアーケード街がある。そこはおもちゃ屋、雑貨屋、インテリア店、映画専門の古本屋・・・どこもかしこも観光化されたパリに於いて、まだ古き良きパリらしさの残る、とてもいい商店街がある。”海外生活”が珍しくない彼女たちをそこに案内した。私も雑貨屋でアトリエに飾るホーローのプレートを購入(そういえば今日まで食べ物以外ほとんどモノを買っていなかったわ・・・)。

 その後、パリのミーハー観光の最大手、セーヌ川クルーズに行った。1人じゃ乗れないけど、実はけっこう好き。パリっ子もセーヌ川岸でボーっとするのが大好きのようだ。特にこんな天気がよくて暑い日は・・・。


超王道、セーヌから見たエッフェル塔


ヴァージンメガストアのDVD棚。
ニール3枚、クリス3枚、仲良く同数の在庫。
しかし表紙を2バージョンに分けるのはファン泣かせ!

1時間強のクルーズは、めちゃくちゃ気持ちよかった。ところで、最近はクルーズに日本人観光客は少ない。中国人や韓国人グループが多い。説明のアナウンスも英・仏・スペイン・日・中・韓の言語で放送されていた。

 夕食のため、ルーブルに移動。ルーブルのショッピングセンターの中のヴァージンメガストアのアルバムチャート、MIKAが1位だった。恐るべきMIKAのロングラン!ルーファスのニューアルバムは15位と健闘中。フランスでは国内アーチストより英米のアーチストのほうが人気あるみたい。(余談だけど、パリでもロンドンでもレコード屋にいくと、PSBのDVDを前面に見えるよう置きなおすという草の根プロモーションをこつこつやっておりました。)

 レストランは3日前に予約を入れておいたのだけど、本当に混んでいる人気レストランは半年や3ヶ月前の予約でも有り得るらしい。なんだかそんな先の予定・・・。
 行ったレストランは、こちらも古いアーケード、ヴェロ・ドダにある同じ名前のレストラン。とても小さいビストロだけど、料理は家庭フレンチ。パリでまともなディナーをしようとするととんでもなく高価で、果たして値段と料理が見合っているのか疑問なのだけど、ここはとても安い。22
ユーロ(約3,500円)のプリフィクス(前菜、メイン、デザート、それぞれ5品くらいから1品チョイス)。ワインもハウスワインなら1杯500円程度。これはパリではすごく安いディナー。まあ、私は一度も星つきレストランなんて行ったことなくて、たいてい安いとこけど。
 ここは夫婦2人でやっているらしい。たまたまこの日は店の外のテラスでスーツの男性たちがパーティーをやっていて、やたらシャンパンが抜かれていて、店主は大忙し。予約しておいてよかった。


前菜:シェフズスペシャル、田舎風ポークのパテ


メイン:骨付き子羊のサドル肉のロースト


デザート:チョコレートのムースガトー


*料理はどれも自家製で、かなりのボリューム、付けあわせまでおいしい。
それぞれ選びがたいほどどれもおいしそうでした。
前菜は他に、ラビオリ、ムール貝のクリーム煮など。
メインは他にサーモンのグリル、ビーフステーキなど。
デザートはクリーム・ブリュレ、アップルパイ、アイスクリーム&シャーベットなど。

レストラン・ヴェロ・ドダのデータは
こちら


 レストランでちゃんと食べた食事は久々、ディナーはパリに来て初めて・・・。う〜ん、幸せ。パリ最後の日は、最高に楽しかった。
 食事後、2人と別れてホテルに帰る。22:00ちょっと前。こんなに夜早いのも今回初めてかな。





 

 


5月25日(金曜日)

 今日はロンドンに移動。この心地いい部屋を後にするのが勿体無いくらい。旅行って、たいてい慣れた頃に帰らなきゃいけないのよね。ホテルをチェックアウトするとき、お兄さんにすごく楽しかった、またここに来ますと伝えてホテルを後にした。ホテルを出てすぐの大通りのタクシー乗り場から、北駅(ゲール・ド・ノール)に向かう。ここは港からのロワシーバス停留所からも近いが、北駅も比較的近い。バスでも1本で行けたけど、荷物が重かったのと、その大きな荷物を持って路線バスに乗るのはちょっと迷惑かも・・・そんなにタクシー代もかからなかったし。

 11:30、北駅着。これだけパリやロンドンに来ている割には、
ユーロスターに乗るのは初めて。ユーロスターはあらかじめ早めにウェブサイトで予約しておくと安い。時間帯や曜日、予約変更ができない「レジャー」だとさらに安い。私は一番安い2等席を予約してある。ちなみに1等は食事つき。片道で10,000円くらいだけど、往復だと15,000円くらい。もちろん直接ウェブサイトで予約したほうが安い。日本の代理店でやってもらうこともできるけど、はっきり言って手数料が高すぎます。英語のサイトだし、タイムテーブルは数字の表だから、是非チャレンジしてください。私でもできましたから。

 
ユーロスターは国際列車なので税関を通る必要がある。2階に上がり、カウンターで予約番号を告げると発券してくれる。念のため、サイトで決済したクレジットカードを持参したほうがいい。
 まだ時間があるので、カフェでビールとサンドイッチを食べながら、日記を書く。このとき私はルーファス・ウエインライトのファースト・アルバムを聞いていた。ルーファスはすごくパリに、しかもパリを去るスチュエーションにぴったり合う。
 出発40分ほど前になったので、ゲートに行く。パスポート提示、荷物チェック、フランス出国審査、イギリス入国審査(いずれもスタンプを打ってくれる)を一気にやってしまう。ゲートの中はすでにイギリスということらしい。免税店もあり、小さな
港みたいだ。いよいよユーロスターに乗り込み、13:00出発。
 ここで時計を12:00に戻す。フランスとイギリスは1時間の時差があるので、本当は3時間かかるが、時刻表では2時間でロンドンに到着することになる。
 北駅を出るとあっという間にフランスは田舎の田園地帯風景になる。ウトウトしているともう
ユーロトンネルを過ぎ。イギリスに入国。ロンドン・ウォータールー駅到着。


ユーロスターのチケット


ブラックキャブに乗るのはぜいたく

ウォータールー駅から、ブラックキャブ(タクシー)でホテルへ。またプチぜいたくだ。
ロンドンのホテルもパリと同じくウェブで直接取った。

★ロンドンのホテルについて★

 ロンドンホテルは、ラッセルスクエアの近くの「タヴィストック」。
 ライブ会場はロンドンの西端のハマースミスで、ちょうどヒースロー
港と市街中心の中間辺りにある。ハマースミスは郊外なので街自体があまりおもしろくないし、ホテルも数がないのに割りと高いため、どうせ同じ値段を出すならどっちをとるかで悩んで、中心地の方にした。
去年もラッセルスクエアのホテル「ラッセル」に泊まってまあまあ良かったんだけど、今回シングルなので、予算を落とす必要があるため、チェーンホテルの中でも小さめのホテル・タヴィストックに。それでもパリと比べれば予算オーバー。

 でも、ホテル自体は全然悪くない。むしろ贅沢なくらい。ここでもシングルで予約したけどツインルームを取ってくれたし、バスタブもある広い部屋。なんとなく角部屋で窓が丸く出ていて、広く見える。2階だけど、通りをはさんだ向こう側がタヴィストック・スクエアという公園なので、窓から見えるのがほとんど新緑で気持ちがいい。


 一人では広いくらいです


湯沸かし器とティーセットがあるのがうれしい。


 まあ、あえて難を言うならば、セーフティボックス、ミニバー(冷蔵庫)とドライヤーがなく、ちょっとバスルームが狭めだけど、それはこの値段じゃ贅沢かな。イングリッシュ・ブレックファースト(オレンジジュース、フルーツ、コーヒーか紅茶、トースト、丸いパン、シリアル、ソーセージ、ベーコン、卵料理、魚、ビーンズ、ヨーグルトなどのホット・ビュッフェ)つきで、約15,000円。去年なら12,000円くらいだったのに。急激なポンド高だよなあ。

 なぜラッセルスクエアがいいかというと、理由はたくさんある。まず街の中心地ながら文教区でホテルがいっぱいあって、治安がいい。地下鉄ピカデリー・ラインで、ヒースロー
港(ライブ会場のハマースミスも)が1本で行ける。バスがたくさん出ている。駅前に24時間営業のテスコ・メトロ(スーパー)がある。ロンドンで24時間営業はまれ。他にもショッピングセンターやスーパー、レストランも多い。ホテルの横にインターネットカフェ。これだけ立地のいい場所はなかなかない。ついでに言うと、ラッセルスクエアはホテル宿泊客が多いので、地下鉄駅にリフト(エレベーター)がある。これがあるとないとでは、かなり荷物の負担度が違います。

 荷物を解いて、早速備え付けの湯沸かし器でお茶を飲む。これはいい。さすがお茶の国の習慣。カップ&ソーサーもちゃんと陶器だ(安いホテルだとプラスチック)。
 そのあと少々街へ。今日はパリでクタクタに疲れた足を休める日にしたいので、軽く見るだけにしておく。地下鉄でオックスフォード・サーカスへ。ロンドンで一番大きいショッピング・ストリート。去年は夏のバーゲンと重なったので、歩くのも大変なくらいの人出だった。まあ、今日も金曜の夕方なので、相変わらずの人ごみ。先ず、デパートとスーパーの中間、マークス&スペンサーへポンド両替に。ここはロンドンで一番、銀行よりも換金率が良いと言われていて、手数料も取らない、日曜祝日もオープンしているので覚えておくととても便利。M&Sはパリにもあるけど、けっこう好きなデパート。衣料品はイングランドっぽいデザイン。オリジナル商品が充実している。食品フロアが面白いです。

 M&Sの横の巨大デパート、セルフリッジで夕食調達。セルフリッジは先日、PSBが「Catalog」のサイン会をやった。やっぱりここもデパ地下が面白い。それにしても興味の対象が食べ物ばっかり。日本では行列2時間待ちとかで名物になりつつあるクリスピー・クリーム・ドーナツがある。でも誰も並んでいないよ。揚げたてかどうかはわからないけど買ってみる。やっぱり日本より物価が20%くらい高いんじゃないかな。いま1ポンド=250円くらいだけど、1ポンドは200円くらいが妥当のような気がする。
ユーロは160円もするけど、120円くらいが妥当だと思う。
 ちなみにラッセルスクエア駅前のテスコ・メトロは小さい店なのにクリスピー・クリーム・ドーナツの販売コーナーがある。自分でガラスの扉を開けて1個単位で袋に入れても買えるし、12個ボックス(アソ―トか全部オリジナル・グレーズド)もあります。他のテスコ・メトロは知りません・・・。なお、ヒースロー
港ターミナル3(JALやヴァージンアトランティックが発着)にも店がありますので、お土産にどうぞ。いまなら喜ばれるでしょう。

 今日はのんびりビールを飲みながら、テレビを見てすごす。多分となりの巨大ホテル、ロイヤル・ナショナルは日本のツアーでもよく利用されているので、日本語の衛星放送が入るんじゃないかなあ。BBCは相変わらず行方不明美少女のことばっかり。たしか天皇陛下が来英していなかった?なんの報道もされていない・・・。


熱い紅茶はおいしい


ドーナツはおやつ




 


次へ

戻る


まりりんの部屋インデックスに戻る