クリスLOVE!! |
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クリス・ロウは、しばしば、「PSBのもう一人の方」と呼ばれている。 * 確かに、音担当のクリスは目立たないし、歌わないし、クールだし、喋らないし・・・。 |
クリスを探せ しばしば、クリスはニールよりも饒舌になる。それは、政治のこと、社会のこと、愛のこと。ニールよりもはっきりと現在の英国政権や戦争のことを批判しているし、彼らの曲で社会的なものを感じるのであるなら、それはクリスの考えから発しているであろうと想像できる。愛については、はっきりと自分のプライベート(セクシャリティ)には明言しないものの、自らを“愛が全て、の人間”だと評し、作品についてのインタビューにはあまり答えないのに、ニールが躊躇するような、性的な質問には答えているし(例えば、どこか変った場所でセックスしたことがあるか・・・答え:地下鉄車内、など・・・本当!?)、寡黙ゆえに、たまに爆発するような場面がある。 自らのことをあまり語りたがらないクリスだが、ニールと同様、彼の私生活や行動や考えだって、PSBに大きな影響を与えているのは確実だ。彼には1994年までの長い間、一緒に暮らしていたパートナーがいた。「ジェラシー」(’91)のPVにも顔を出しているピータ・アンドレアスという男性だが、彼は94年、エイズが原因で永遠の別れをしている。どんな気持ちだったか・・・など、陳腐なことを考えるのはやめよう。でも、その悲しみは計り知れなかったはず。その経験が、作品に出たと思われるのが以下。
あまり語りたがらないクリスからのメッセージだろう。また、’94年、クリスは彼自身が'87年に歌った唯一の曲(もともとはB面)の「パニナロが全て」を’94年末のディスカバリーツアーで歌詞を変えて披露、その後リリースされ、「パニナロ’95」と題しPVも製作された。この曲の歌詞は、オリジナルとは変えられていて、歌詞カードにも記載がないが、公式HPには記載されている。これも、パートナーの死を感じさせる歌詞だ。
このPVについての2004年に入れられたDVDコメンタリーでは、それまで喋っていたクリスは急に黙ってしまったため、コメントはほとんどナシなのだが、コメンタリーでは「悲劇的なラップ」と評されている。 もうひとつ、クリスが歌っているのは「We all feel better
in t
エロ担当の本領発揮というところでしょうか。乙女系のニールが聞いたら赤面しそうですね(ちなみにライブでは、このシーンではニールは舞台にいなかった)。クリス本人は「けっこうな経験者」と言うように、かなりモテるんだと思います。ただし、これ以降、残念ながらクリスがライブで目立つことはなくなってしまった。
新加筆(8/31)
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PVで見るクリス |
ベスト1「w ・・・英国メジャー女性シンガー、故ダスティ・スプリングフィールドとコラボした曲のPV。いつもクリスはニールの横で、所在なさげに立っていることが多いのだが、ステージの舞台裏を描いた今回は、トロンボーン弾きで、主役!なんとクリスのドアップで始まります。いつもサングラス&帽子で素顔を見せないのに、ピカピカ素顔、また、いつもカジュアルなのにタキシード。しかも、彼は昔トロンボーンを弾いていたそうです。相変わらず無表情ですが、突然踊りだすシーンがあり、あまりのキャラ違いにアルバムのライナーにも特筆されています。クリスいわく「ニールのうしろを歩く以外に何かしたかった」。本人はものすごい否定ッぷりですが、貴重な1本です。 2位「paninaro」(‘86)「paninaro’95」(’95) ・・・”パニナロ”とはイタリアの若者のことだということです。いつもボーカルのニールがコーラス、クリスが歌っている(つーか、ラップ踏んでいる)のですが、クリスの声が聞けるのはPV、つまりシングルカットでは唯一ではないでしょうか(厳密にはこの曲はB面・・・カップリングです)。’86年版では、ミラノでクリスとニールがイタリアの若い男の子に囲まれている他愛もない&オシャレなPVですが、95年版は、前年ニールがカミングアウトしたせいか、ゲイ丸出し。クリスのクールな声に乗せて、半裸のマッチョマンがクネクネ踊り狂っています。せっかくのクリスの歌が・・・。でも、なんだかんだいいながら、PVなんかはほとんどクリスのアイデアが元なんだよね。特にこの曲はほとんどクリスが作った作品。 3位「rent」(’87) ・・・デレク・ジャーマンが前作「it’s a sin」(邦題「悲しみの天使」)にひき続いて監督したPV。館で繰り広げられる退廃的なディナーから逃げ出したマダム(「it’s
a sin」では7つの大罪”虚栄心”を演じていた女優)が、ニール(マダムに横恋慕)の運転する車に乗り、駅に向かう。ごみごみした駅で待っているのが不良少年っぽいクリス。待ちあわせをしていたと思われる2人が抱き合って、キスしてエンド。いつも運転手役といえばクリスなのに、今回はニールなのが珍しい。マダムとクリスの関係が不明だが(母と子?若い愛人?),コメンタリーで「姉と弟」だといっていました。姉と弟が唇でキス〜?アンジェリーナ・ジョリー&兄じゃあるまいしな。女優さんがちょっと引いているので、たぶんクリスのアドリブだと思う。いつも“やらされている感いっぱい”なのに。そういう意味でも見もの。 4位「left to my
own devices」(’88) ・・・終始、下からのアングルのみで撮影されたおもしろいPV。他に「DJ cuiture」も、下からのアングルで撮影されている映像がある。歌うニールと、ヘンな振り付けのダンスを無表情で踊らされているクリス、その上を飛んでいる全身白タイツの体操のお兄さんの対比がめちゃくちゃ面白い。最後にチョコっとだけニールもヘンな振り付け。そういえば、ニールはほとんど踊らないもんね。 5位「it’s alrig ・・・ロバート・メイプルソープの写真のように芸術的白黒写真。ニールとクリスがそれぞれ、いろんな人種の赤ちゃんをだっこしている映像カットが続き、いつもブスクレているクリスがすっごい穏やかな顔していて、いい。およそ家庭的雰囲気のない2人の、別角度を見た感じ。 次点「 サー・イアン・マッケランを吸血鬼役に招いてクロアチアで撮影したPVで、クリスはサーの手下と思しき運転手&御者を演じている。出番は少ないが、この衣装姿がとても美しい。冒頭、花嫁を連れて城に向かう花婿のニールが、車の後部座席で花嫁と見つめあっていちゃいちゃした演技をしているが、それがおかしかったのか、運転しながら薄笑いしている。コメンタリーでは大爆笑。 その他(ニールの横か後ろで座るか立っているかしている以外) にこっとするクリス・・・「always on
my mind」激“にっこり”です。 かつらのクリス・・・「I wouldn’t normally do t プリクラを取るクリス・・・「se a vida e(t ロンドンを歩き回るクリス・・・「west end girls」「London」 紅茶でくつろぐクリス・・・「somew キーボードを弾く、DJをするクリス・・・「domino dancing」「 「w |