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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.06♪♪
ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第6号・2005年9月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ
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こんにちは、マーガレットです。9月も半ばだというのになんだかもっさりした暑さね。10月はクリスとマージのバースディはあるわ、ゴスの祭典ハロウィンはあるわ、なんだかウキウキドキドキ、心の準備で忙しいわ。
★★★★今日の乙女訳リリック★★★★
『バースディ・ボーイ』(‘02`)
アルバム「リリース」(’02)収録。全編ニールのギター。ゲイだというだけで路上で射殺された少年の事件(また、オランダではマイノリティのために戦うゲイの政治家が路上で撲殺される事件もあった)があり、それについてニールは言う。「彼らは僕の罪のために犠牲になった」と。内容は、誕生日に死んでしまう運命にある少年の、とても重い話。能天気に愛を歌うこともできるし、重い意味を持たせることもできる。タイトルは、ニールがたまたまクリスマスイブに見た新聞に、誰か有名人の記事が出ていたから・・・だったと思います。タイトルなんて、そんなものらしいです。
バースディ・ボーイ、説明はできないけど |
ベイビー、君は覚えている?彼は以前にも同じ思いをしていた |
★★★★今日のピックアップPV★★★★
PSBの魅力って、PV(プロモーションビデオ)の力もあると思うの。マージが本格的にはまったのもPVからだったのよね。常に最新の技術とよく出来たサプライズな内容で、リリースされたシングルPV(DVD『POPART』’04、40曲、約3時間・二人のコメント入り)全部見ても、全く飽きることもないわ。そのなかから、特にマージのお気に入りを紹介します。
ジェラシー(’91)監督:エリック・ワトソン
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★★★★今日のピックアップ関係者★★★★
今日は、クリスを語る上でたびたび登場する、Pさんのことを語らせてもらうわ。
Pさんは、ニールがたまに「友人のピート」と語っている、ピーター・アンドレアスのこと。職業は「PSBパーソナルアシスタント」として、たびたびクレジットされている人よ。パーソナルアシスタントって具体的に何する仕事かわからないけど、マネージャーは他にもいるので、本当にパーソナルな仕事なんでしょうね。80年代後半、ペットさんたちがトップ・オブ・ワールドに立った頃、おそらく87〜8年くらいからクリスと一緒に暮らしているので、おそらく・・・ほぼ間違いなくLoverだったと思うけど、クリスも彼を「友人」としか呼ばないから、それは噂と憶測に過ぎないけどね。多分クリスは公私とも24時間、Pさんに世話を焼かれていたんだわ〜。でも幸せは長く続かず、アルバム『ヴェリー』製作時の92年頃から、PさんはHIVを発症して闘病に入るの。それでクリスは『ゴー・ウエスト』をカバーすることを決意したのだけど、この曲が真意を知られぬまま大ヒットするとは、彼ら自身も思ってもいなかったはず。94年に看病の甲斐なく、Pさんは永眠しているわ。その後、バカなタブロイド誌に、クリスもHIVキャリアではないかと書かれたけど、これはニールが訴訟を起こして事なきを得たの。辛い時期に何てことするの?!だから、ますますクリスはマスコミには”放っておいてくれ”という態度になったわ。
良くも悪くも、Pさん前は無機質な音が多かったクリスが、Pさん後には音にも感情が入り、圧倒的にメロウになった。直接Pさんのことは語らないけど、恋愛によって成長したとか、自分を不幸で悲観主義だと分析したり。実はPさんとのエピソードはけっこう曲に出ているのよ。
『ア・マン・クッド・ゲット・アレステッド』(’86)・・・『ウェスト・エンド・ガールズ』のB面。ニールが「経験に基づく」という通り、ニールとクリスとPさんが、ロンドンのラッセルスクエア(ここはリッパなハッテン場ですが…)で酔っ払いとけんかになり、警察にしょっぴかれた事件が元らしい。3人でナンパですか?内容は、「恋人と寝たいけど、なかなかそれができない欲求不満の男」の話。
『ドミノ・ダンシング』(’88)・・・ヒットしたシングルとともに、“ゲイ・フェイバリット・ビデオ”として好事家の間で話題になった。ビデオの内容は少年2人が少女1人をとりあうものだったけど。歌詞も、ドミノのようにバタバタと男たちが倒れていくほど美人の恋人を持った男の嫉妬の話である。この曲が出来たきっかけは、クリスが中米のバカンス先でPさんとのドミノゲームで負け続け、Pさんが小躍りしているのが悔しかった…というエピソードから浮かんだという。
『アイ・ウォント・ア・ドッグ』(’87)・・・前のフリーペーパーに書いたとおり、Pさんが言った言葉そのまま。
『ポストスクリプト』(‘93)・・・マージセレクトCD[C
『シェイムレス』(’93)・・・『ゴー・ウエスト』のB面。直接関係はないけど、PSBはタブロイドネタにこと欠かないということらしい。事実を捻じ曲げて面白おかしく書き立てるタブロイドやマスコミ、また、それを利用する人々をモデルにしている。
『パニナロ’95』・・・何度か解説の通り、Pさん亡き後、喪失感に戸惑う内容のラップが加わった。”君がいなくなってしまったから僕は一人ぼっちだ”なんて、せつなすぎる。
『サバイバー』・・・’96のアルバム『バイリンガル』収録。そして、”生き残った者、残された者“の宿命めいた曲へ続く。Pさんはニールにとっても親しい友人だったからね。
★★★他人の批評★★★★
今日は、オランダのゲイ・サイトより、ゲイのフェバリット・ソングベスト100のうち、トップ10をご紹介することにしたわ。
1位:『ダンシング・クィーン』(‘76)/ABBA
2位:『恋はサバイバル』(‘79)/グロリア・ゲイナー
3位:『アイム・カミング・アウト』(‘80)/ダイアナ・ロス
4位:『君の瞳に恋してる』(‘82)/ボーイズ・タウン・ギャング
5位:『Y・M・C・A』(‘78)/ビレッジ・ピープル
6位:『ゴー・ウエスト』(‘93)/ペット・ショップ・ボーイズ
7位:『So many men, so little time』(‘83)/ミゲル・ブラウン
8位:『It's raining men』(‘93)/T
9位:『You make me feel (mig
10位:『Diva』(‘98)/Dana International
後半はあまりメジャーじゃないけど、1位のアバは貫禄。彼ら自身はまったくのノンケだけど、当時からアバを好きってのはかなりナヨってるって感じだったわね。2位は、ペットさんたちがライブで『哀しみの天使』とリミックスしているディスコ・スタンダード、ナンバー、4位もペットさんたちが『約束の地』とリミックスして話題になったシングルね。5位のビレッジ・ピープルはゲイをおちょくりポップで有名(『ゴー・ウエスト』のカバー元ネタ)。わかりやすいディスコで哀愁も含んだ曲が好きよね、彼ら。映画『プリシラ』のサントラみたい。
他にもペットさんたちは33位に『サムホェア』、65位に『ニューヨーク・シティ・ボーイ』、89位に『とどかぬ想い』と4曲入りで、モスト・チャートイン・アーチストでした。一発屋じゃないからヒット曲が多いためね。
★★★今日のインタビュー★★★★
第3回目は、2000年のツアー『ナイトライフ』のインタビューの続き。違う事が心地いい2人の男ですが、本質的には共有するものが多いんじゃないのかな。
Q@:好きな動物
ニール:愛犬。
クリス:犬。
(ニール先生の愛犬はオス犬ケヴィン君。クリスは飼っていないもよう。/マ)
QA:好きな色
ニール:ダークブルー
クリス:ブルー
(この辺の好みはほとんど同じってことね。/マ)
QB:好きな匂い
ニール:ラヴェンダー。
クリス:(名前はわからないけど)スペインのイビザにあるいい匂いのする草。
(マージの持論”北海道は乙女好み”を証明するような、ニール先生のお言葉ね。/マ)
QC:子供の頃の夢
ニール:ポップスター。
クリス:夢は特になかった。僕はあまり野心的な人間じゃなかった。
(見事に夢をかなえたニール先生!世界でもそんな人そうそういないでしょう。まさに神に選ばれたのよね。1981年8月19日、偶然ニールに会えなかったら、クリスはあやうく建築家になるとこだったんだよ。神様〜〜!/マ)
QD:自分の性格の短所と長所
ニール:自分の長所なんてあまり口にすべきではないんじゃないかな。短所については限りなくある。本当にたくさんある。短気とか、機転がきかないとか、えらそうだとか、いつもテンションが高すぎるとか、思い込みが激しいとか。まあ、このようにたくさんあるけど、実はこれらの性質にはそれぞれに良い面もあると思っているんだ。
クリス: 僕には長所なんてひとつもない。短所は、昔はもっとたくさんあったけど、年とともに人間として成長してこられたおかげで、かなり減らすことができたと思う。今では昔よりも気分屋ではなくなったし、もっと寛容になったと思う。今でも鼻をほじったり、鼻をフンって鳴らしたりする癖は直っていない。それから、自分がいかに不幸かってことを考えすぎる傾向もある。なぜなら不幸なことに『Happiness
is an option』“幸せは選択肢の一つ”(アルバム収録曲)ってことに気がついたのが、つい最近だから。
(泣。お2人、なんて謙虚過ぎるの!?…だからこそ愛されているのだけど。何も出来ないくせに大きい口をたたいている、たいていのバカなやつらに聞かせてやりたい!/マ)
★★★★今月のお写真★★★★
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1999年のアルバム『ナイトライフ』と2000年のナイトライフ・ツアーのコンセプト、ヘンなカツラに海苔眉毛、人工的双子の2人。クリスはこのウィッグが大っ嫌いだったらしく、スタジオからスタジオへ移動の間もいちいち脱いでいたらしい。ましてや、お外で撮影なんて…? |