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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.25♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第25号・2006年04月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ

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マーガレットです。どうしても5月1日ニューカッスル(UK)無料ライブに行きたくて、妄想が高じて具体的な妄想計画を立ててしまいました。今回は妄想旅行ブチヌキ企画です。

 ネックになっているのは5月1日という、ゴールデンウィーク真っ只中、イギリスにはもちろんGWはないけどハイシーズンの日程。つまり飛行機代やホテル代が高く、空港や観光地が混んでいるのです。逆にいえばそれをクリア(もしくはガマン)すればなんとかなる、ということですね。

*航空券:ネット調べ;4月27日出発5月3日現地発4日帰着(全8日間)の場合、ロンドン往復(他
市オープンジョー可能で直行便の英国航空)最安価格で、\98,000。ただし1日でも遅い出発・帰着だとGW価格で数万円のプラスなので、この日程がベスト。思ったほどそんなに高くない。
*ホテル:ロンドンはいつもホテルが高いが、予約が取れないほど込んでいることはなさそう。ニューカッスルも、ノーサンバーランド地方へのハイキング・観光客のため比較的ホテルは多い方。価格はロンドンより2〜3割安。中級ホテル(ビジネスタイプ)が国鉄駅や地下鉄の近くで1泊\6,000〜\8,000くらい(ただしツインに2人で泊まった場合の一人分。ヨーロッパではシングル部屋が少ないため、一人旅がしにくい。一人の場合は安上がりなB&Bとか泊まるんだろうな)。

*日程シミュレーション
◆4/27(木)日本→ロンドン。直行便とはいえ12時間!うひ〜、これがなきゃヨーロッパ旅行ももうちょっとラクなんだが…。この時期日本とイギリスの時差は9時間。だいたい夕方ごろロンドン着。おとなしくロンドンに滞在。初日から当然パブに入り浸りか?
 初日の悩みといえば、疲れているから眠れるけど、時差のため早起きになってしまうこと。そういう時は早く起きて朝市とかに行っちゃうといいんですが。

◆4/28(金)朝からロンドン。とにかくロンドンは行くところが多い。ロンドンのPSBゆかりの地は「マ通信11号」でご紹介済みですのでご参照ください。名所は多いし、買うものも多い。レコードショップ回ったり、アンティークを見たり、せめて二日はいたいところ。

◆4/29(土)土曜日のロンドンは、絶対ポートベローのアンティークマーケットに行かねば。日本にいると見落としがちな、“ヨーロッパでは日曜日は店が休み”を忘れず(それでもまだイギリスはましなほう。カトリックの国は“日曜日は働いちゃいけない”ので、中華街やユダヤ人街以外はほぼクローズ!)、買い物は土曜日のうちに済ましておきましょう。また、土曜の夜は永遠に、なので、クラブ、ライブハウス、映画館などのエンターテイメントが最高潮。街中もにぎやか。ライブも2004年11月のように、トラファルガースクエアでやってくれればいいのに!(ちなみに私はこのとき、10日後にバルセロナの展覧会を控えていたので、泣く泣く・・・でもないか・・・行けなかった。)

◆4/30(日)ロンドンから移動。直接ニューカッスルに行ってもいいが(飛行機、または電車で。キングス・クロスから約3時間、運賃は\15,000くらい)、せっかくのいい季節だし、直行は何だかもったいないので、近くの湖水地方とか、ハワースとか、ダラムなんかに寄ってもいいかも、ただし湖水地方は交通の便がよくなさそうなので、レンタカーとかになるのかな。いっそのことロンドンからドライブというのは?かなり距離があるけど、2日かけて行けばなんとかなるかも。以前、バースなどの南イングランドはドライブ経験あり。運転はみんな結構ジェントルマンだった。でも、私一人じゃ無理だな。交代要員がいないと。

◆5/1(月)今日がその無料ライブ(&ノーザン・シンフォニア「戦艦ポチョムキン」サウンドトラック・ライブ)の日。でも夜6時会場9時開演だから、それまでに到着すればいいのよね。ちなみに会場の住所は「
Swan Hunters Shipyard, Wallsend, North Tyneside」と書いてありました。「地下鉄Wallsend」から徒歩2分、どうやら川っぷちの造船所みたいに見えるところ。14,000人のキャパの予定。無料ってのは、どっからお金が出ているんでしょうね?終わるのも遅いから、今日はここに泊まらないとならないようです。それにしても週初めの月曜日にライブって、珍しいよね。
Pet Shop Boys & Northern Sinfonia perform a soundtrack to Battleship Potemkin←ここが会場みたいです。クリス、寒そう。帽子おそろいッすか?

◆5/2(火)せっかくだからニューカッスルとその近辺を観光してみましょう・・・。
 なんでそもそもニューカッスルというかというと、ここはニールの故郷だからですが(バイオグラフィーによると出生地はもうちょっと海よりのノースシールズなんですが、少なくともロンドンに出る18歳までの青春時代はここで過ごしたようです)、有名になってから実家の近くに家を買ったと言っていたので、割とよく帰っているのかもしれません。ちなみにスティングもニューカッスル出身。PSBのデビューのきっかけは、当時音楽ライターのニールがニューヨークでスティングのインタビューをした際にボビー・Oに会ったという出世話は有名なので、なにか因縁があるようですね。
 イングランドの最北端ですぐ隣はスコットランドという場所にあり、正式街名は「ニューカッスル・アポン・タイン(タイン川上のニューカッスル)」で、その名の通り町を大きなタイン川が流れ、川にかかる何本もの橋が有名です(PSBのPV『So Hard』はこの街で撮られていて、その橋も登場する)。人口25万人。どんな町かというと、

「ニューカッスルを語る上で忘れてならないのは、並々ならぬプライドの高さである。北東最大のこの町は石炭の輸出港として有名になり、19世紀には鉄鋼、造船、工学技術の中心として栄えてきたものの、第2次世界大戦後は主要な3つの産業も衰退。だが、生き残りをかけた強固な姿勢で不況に立ち向かった結果、近年のニューカッスルの急成長ぶりには目を見張るものがある。(中略)ニューカッスルの地元民はジョーディーズ"Geordies”(ジョージ1世に忠実だったので)と呼ばれ、この地域は、国内でも強烈な方言を話すことで有名だ。」
「ジョーディーズは夜遊びに比類なき情熱を注いでいる。例えばサッカーの楽しみ方も徹底していて、まるで明日がないかのようなドンチャン騒ぎ。憂さ晴らしと、仲間とのコミュニケーションを兼ねているらしい。週末は是非この街を訪れよう。各地から多くの人がなだれ込んできて、街はいっそう活気づく。(中略)大酒飲みにはたまらない夢の街である。」(ロンリープラネット『英国』より)

 映画『リトル・ダンサー』の主人公はニューカッスル近くのダラムが舞台だった。あの家族のお父さん、お兄さんも炭鉱で働いていたっけ。この街は男らしいことが信条のようだ。で、バレエみたいな“女々しい”ものは「やめとけ!」って言われちゃうのね。また、『Sexy Nort
herner』でも歌われているように、北部人はサッカー好き。ニューカッスルにも人気サッカーチームがあるけど、ニールはクリスと違ってサッカーバカではないので、サッカーの話は聞いたことがありません。
 人口よりも歓楽街が発達していて、酒好き市民らしい。ちなみにガイド本によると1,000人近く入れる巨大ゲイ・クラブ(しかも入り口でのチェックが厳しくゲイでないと門前払いされる、と書いてある)があるんだそうだ。25万人の街でこれは規模がでかい。かつてはニールも遊び倒したんでしょうかね?男らしさが信条な割には、ゲイピープル多そうです。
 勝手な憶測ですが、その土地の出身人は何だか似ている人がいると思う。だから、ニューカッスルにはニールっぽい、背が高くて頭の小さい、眼のキラキラしたハンサムがいっぱいいると信じています。実際はスコットランドに近いから、ケルト系(背が高くない)が多いのかもしれないけど。
 また、ブラウン・エールというニューカッスルの地ビールもあります。方言はかなりクィーンズイングリッシュと違うようで(“ジョーディ語”とすら呼ばれる)、旅行者にはちんぷんかんぷんのようですよ。某サイトで発見したのですが、ジョーディーズは会話の最後に「pet」とつけるのが親しい間柄では習慣らしいです(なんかヘンだけど)。もしかしたらユニット名の由来のひとつかもしれない!あと、あいさつは「Hiya」が基本らしいです。ニールに会ったら「Hiya!」と言ってみよう。

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PVにも出てきたタイン橋

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ミレニアムブリッジ


さて、近郊に目を向けてみましょう。
 ニューカッスルのシンボル的建造物として有名なのは、南8kmほどのゲーツヘッドにある「北の天使」。高さ20mで、飛行機のように翼を左右に広げた、鋼鉄の建造物。空からも見えそう。
 イングランド北東部で観光客が行くといえば、ノーサンバーランド国立公園。アウトドア派にとっては多分、たまらないハイキングスポット。ここには歴史的建造物である「ハドリアヌスの長城」(110km続く砦)を始め、古城がたくさんある。
 ニューカッスルから南に20kmほど行ったダラムも歴史の街で、ダラム城、大聖堂が有名。


★ノーサンバーランドのお城たち★


バンバラ城。要塞のよう

Warkworth Castle and Hermitage
ワークワース城。

Alnwick Castle
アニック城は[『ハリポタ』ロケ地で有名。
結婚式なんかもできるようですよ。

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ゲーツヘッドの北の天使。とにかくでかいらしい。


◆5/3(水)帰る日。短かったな〜。ニューカッスル空港からロンドン経由で、5/4(木)日本着。多分空港は帰国ラッシュでめちゃくちゃ混んでいるわよね〜。

 と、まあ、行く予定も無いのに・行ってもないのに、旅行計画を立てて見ましたが、いかがでしょうか。旅行好きでありつつ出不精というパラドックスを抱えた私は、よく旅行ガイドを買って読んで、行った気になります。一番いい季節を楽しめて、なかなかいい旅行になりそうです。
 妄想計画当初は“ニューカッスルなんて行ってもなあ・・・”と思っていたけど、少なくとも好きなヒトのバックボーンに大きな影響を与えた“場所”を見るというのも、素敵かもしれない。かねがね私は“死んだ場所”に拘っていたけど、”生まれた・育ったところ”もこだわってもいいのかもしれない。


●PSB秋までのライブ予定(公式HPより)・・・今年は働くつもりのようです。秋以降はワールドツアー!
6/17・・・デンマーク・Zulu
Rock Festival
6/28・・・ロンドン・Tower of London Festival (これ、行きたい!)
7/2・・・リバプール・フェス
7/9・・・セルビア・Exit Festival
7/12・・・ドイツ・Melt Festival
8/12・・・スペイン、アンダルシア・Creamfields Festival
9/3・・・アイルランド・Electric Picnic Festival
9/9・・・イギリス、ワイト島・Bestival Festival


 ちなみにマーガレットはこのライブの無料チケットライブの権利は持っているんですが、海外の当選者には、期間中の英国滞在証明(ホテルなど)が明らかにならないとチケット送ってくれないみたいです。残念。誰か、行く人います?


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