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♪♪妄想乙女マーガレット通信★vol.33♪♪
別冊「まりりんのの日記」/ペットさん(ペット・ショップ・ボーイズ)偏愛フリーペーパー
第33号・2006年06月発行★発行人:まりりん石原、執筆乙女:クリスティーナ・マーガレット・ロウ

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マーガレットです。もうすぐロンドンのライブ!ほとんどsold outになったので、翌日に追加公演決定!もちろん二日連続で行きますわよ〜。

★★★★今日のピックアップPV★★★★
Its a sin(哀しみの天使)』(`87) 監督・・・デレク・ジャーマン

 この邦題、ニールが知って怒った、という逸話があるので、petheadとしては使いたくないんですが。デレク・ジャーマンの映画「カラバッチオ」を見てこの曲に合うということで監督を依頼したらしいが、多分その前にジャーマンのパーティで出会っているはず。余談だけどそのパーティでジャーマンはジェイ・デビットソン(「クライングゲーム」のディル役)をニール・ジョーダンに紹介している(当然ながらそのテの方々が集まるパーティらしい)。PSBもジャーマンのためにエイズチャリティーライブを開いているし。

 ニールの厳しいカトリック教育時代からインスパイアされた曲ということで、クリス曰く「15分で仕上げた」らしい。ニール、マドンナ、ペドロ・アルモドバル…厳しいカトリック教育は、ちょっと違った性嗜好に行っちゃうみたいですよ!
 PVは罪人ニールが火あぶりにされる展開ですが、鎖じゃらじゃらのクリスの看守コスプレがそそる。でも、当時から彼のパンの食べ方が嫌いだったな〜。














★★★★今日のインタビュー「Q」後編★★★★

 引き続き、最新のイギリスの音楽雑誌「Q」5月号のインタビューを、調子こいて訳してみました。後半です。

ニール、あなたはニューカッスルで辛い教育を受けましたか?
ニール:僕が11歳のとき、ニューカッスルのセント・カスバーツ・グラマー・スクールに行っていたんだけど、もちろんそこはスティングも通っていたよ。僕はセント・カスバーツを嫌っていたけど。ある日、先生が僕をオフィスに連れて行って、こう言った「テナント、君はソフト(女っぽい)だね?」。僕はそれを「きみはゲイだ。」という意味に取った。僕は「16歳の少年に言うにはヘンだ。」と思った。スティングは、先生の一人に40回もたたかれたそうだ。誰も僕に手を出す人はいなかったけど。
クリス:そりゃ、きみがソフトだったからだよ。
ニール:(寛大に笑う)そう、僕はソフトだったからね。僕は学校で好ましい人物像を開発した。今でも僕を自惚れた人間にしたんだけど。僕は顔をさらして学校まで歩いていかなければならなかった。人々は、僕がなよなよした男か、そのような種類のものであると考えていた。驚くべき量の悪口が出てくるよ。それに対抗するには「僕は有名になってやる。君らはニューカッスルで最低の仕事をするがいい。僕はリッチになって、ロンドンかニューヨークに住むんだ。デビット・ボウイのようにね!」と思うことだった。それで、結局そうなったじゃないか。

ペット・ショプ・ボーイズは恐らく特殊な世界を日和見できるように見えます。エルトン・ジョンの次週はニューオーダー、次はサム・テイラー・ウッド、ヤング・ブリティッシュ・アート・ギャング・・・次は?
ニール:僕たちはいつもストリートが好きなんだ。僕たちは1日24時間、AからBに伝える構成を築き上げてこなかった。それが必要な人もいるだろう。でもある日、僕らはストリートを歩いている途中、ポール・マッカートニーにぶつかった。彼は言った。「僕は働くために歩くのが好きだ。でなきゃ、僕は風船(bubble)を行ったり来たりする。」
クリス:彼、本当は“box”っていったんだけど。
ニール:僕はロンドンをとてもインスピレーション的に歩くことをする。僕は現実から浮いていたくない。その理由のひとつは、僕らがまだここにいるから、なんだ。

どちらもドラッグ・ヘルを体験したことはないと思いますが・・・
ニール:(反抗的に)ないね。本当に、ない。マドンナだって、ドラッグ・ヘルの経験はないよ。ボノだって。ドラッグ・ヘルは70年代のものだと思う。ロサンジェルスに引っ越したら気をつけた方がいい、と僕は疑っている。

2003年、ミハエル・ゴルバチョフからワールド・アート・アワードを受け取りましたが、彼はどうでしたか?
クリス:僕たちがアワードを受けた理由はひとつ、彼だから。僕はワールド・アート・アワードについてなんて知らなかったからね。
ニール:奇妙だったことは、僕らのすべての人道的な仕事に関するスピーチだったことだ。
クリス:僕らへのニュースだ。
ニール:でも、ゴルバチョフにはドキドキした。世界の偉人に会えるのはなかなかない。彼はとても温和な人だ。レック・ワレサが僕らのホテルに滞在していたんだ!
クリス:君は、ボノがどうやって世界のリーダーとのミーティングを逃げるかわかったろ。
ニール:ゴルバチョフは優しかった。彼は英語を話せなかったけど、僕たちがステージを後にするとき、僕はモニターにつまずいてしまった。彼は僕を手で止めてくれて、目でモニターを指し、僕がそれを壊すのを阻止してくれた。僕らしい出来事だ。
クリス:いつもレディーだね。このイベントはゴルバチョフ・ウォッカがスポンサーだった。本当に。ゴルバチョフは最近、ロシアで自分ブランドのウォッカを作っているんだ。
ニール:ゴルバチョフの娘が来て、僕たちと話したよ。いつもペット・ショップ・ボーイズを聞いて育ったって。「わー、彼女はクレムリンで育ったんだ!」って思った。
クリス:ペレストロイカの間は、“大金を稼ごう(1986年のヒット曲「オプチュニティーズ」のフレーズ)”という歌に集約されているね。

このアルバムに“コスプレ・ルックス”はありますか
クリス:ウィッグやとんがり帽子のこと?計画はないよ、だよね。僕らはまじめなミュージシャンだからね。
ニール:僕らは2度だけやったけど、1993年の「ヴェリー」まではやったことがない。1999年にまたやったけどね。ツアーのためにやったんだ。このツアーは、コスチュームも含めて、演劇的なディレクターと一緒の計画的な仕事だった。

好きなジャケットはどれですか?
ニール:僕の好きな写真は、ディスコの前のクリスの写真かな。帽子、ストライプのTシャツ、サングラスの。「パフォーマンス」のボーラーハットとひげは輝かしいね。とんがり帽子のビデオ(「アン・
ユー・フォー・ギヴ・ハー?」)は、とてもよかった。僕らは1次元のマンガのキャラクターになりたいんだ。僕はまたそういう風なのをやることに抵抗ないよ。

あなた方は友人として一緒にやっていますが、仕事をしていないとき、どのように、いつ、どのくらいベテランバンドがお互いにできるだけ距離を置いて過ごすのですか?
ニール:僕たちが一緒に集まることだね。僕らはリラックスした関係で、お互いにたくさんの友人がいる。僕たちは拡大する・・・ファミリーじゃないけど・・・。
クリス:ネットワークだ。
ニール:僕は”ファミリー”と言い、君は“ネットワーク”と言う。とても参考になるよ。
クリス:反対であることが不思議だと思う・・・もしお互いに嫌い合っていたら特に、ただ単に寄せ集まってバンドになるだけだ。

2人は、ここで終わるという瞬間を感じたことはないのでしょうか。
ニール:いや。僕たちにけんかは本当にないんだ。
クリス:ドラマチックが好きな人もいる。
ニール:僕はドラマが嫌いだから。クリスはずっと“エニグマ(謎の人物)”のままなんだ。グループ内での一面でも全くいいじゃないか。僕らは2つを使い分けていたけど、今はひとつだ。誰でも話し好きな部分と静かな部分がある。実生活を知っている人は、クリスがおしゃべり好きで、僕がもの静
かなことを知っているよ。

インディーズのバンドやシンガーソングライターに支配された2006年のミュージック・シーンに、ペット・ショップ・ボーイズが適合できる場所とはどこでしょうか。
ニール:ないね。
クリス:僕らは”合わせよう”とはしないよ。いつもユニークなことを試みてきた。僕らは世界をつくり・・・もしそれが好きならば・・・僕らの世界に入ればいい。特異なものとして僕たちが突出していたならば、それは誇りの象徴だよ。なんとしてでも続けるよ。

あなた方は20年以上活動していますが、隠退しようとすればできるほどに十分なほどの利益を出しました。なぜいまだ続けているんですか?
ニール:僕はいつも長いスパンで構成するのが好きなんだ。でもまだそのゆっくりのスパンというのはやったことがない。僕らは本当にいいアルバムができたと思っている。行ったことがない地平線上の何かを見ることができるならば、進み続けるだろう。君が朝起きたら、ペット・ショップ・ボーイからエネルギーをもらったと感じてくれ。

それから、私たちはショーディッチを散歩した。2人はまたロンドンのストリートにインスピレーションを受けていた。ニール・テナントは有名人のこぼれ話や逸話の宝庫だ。ブリットの前夜にマドンナに会った話で僕らを喜ばせた(「マドンナは付き合うのが難しい人だ。でも、彼女は素敵だ。彼女の英語のアクセントはとても説得力がある。でも、彼女はとても痩せているね。」)。
 散歩は終了した。私たちのミーティング全体に渡り、同じゆっくりとした親切な仕切りで彼らは振舞っていた。クリス・ロウはゆっくりとサム・テイラー・ウッドとシェアしている自分のスタジオに入っていった。マドンナの「ソーリー」のリミックスの仕事のためだ(「僕らはこれをデュエットに変えるんだ。君が初めに聞くのはニールの声だよ!」)。そして、ニール・テナントはショーディッチのストリートを私たちと歩いていく。軽く握手をして、別れと感謝を告げる。彼は閉じていたペット・ショップ・ボーイズのアートとチャート、ペントハウス、舗道、おネエ、口の軽い人、プライベート、有害なものなどの特別な世界のドアを開いた。あなたは考えずにはいられないだろう。
                                                                  (終わり)

★★★★今日のお写真★★★★

最近では珍しい、帽子なしのクリス。何かのイベントで、ファンに囲まれているところ。クリスは帽子のおかげでニールほど髪の毛の危機をファンに危ぶまれていないような気がするけど、結構やばい。しかも2000年頃から確実に生え際がやばかった。
 でも、別にいいんですよ、髪が少ないくらい。植毛やカツラより。しかし、2003〜2004頃の長髪は、突然伸びて突然やめたから、疑惑ありよね。本人は否定していたけど。



★★★★今日のおまけ★★★★
 
おなじみ「You Tube」より、1989年デレク・ジャーマン演出のツアーの、映像化していない曲集です(でも、どこから入手するわけ?こういうの…どこかで完全版が出たのでしょうか)。

http://www.youtube.com/watch?v=2LqioJwdUjw&search=PET%20SHOP%20BOYS%20
「パニナロ」。クリスが“やらされている感”たっぷりに歌い、踊っていますが、なぜかダンサーは女2人の、男1人をめぐるキャットファイト。

http://www.youtube.com/watch?v=0d32wklcQJ8&search=PET%20SHOP%20BOYS%20
「レイター・トゥナイト」。白黒映像。

http://www.youtube.com/watch?v=PGb5Z0RAloo&search=PET%20SHOP%20BOYS%20
「ワン・モア・チャンス」。80年代っぽいダンス!2人の衣装が面白い。

http://www.youtube.com/watch?v=ti7L3QGGjYw&search=PET%20SHOP%20BOYS%20
「ハート」。この曲はライブでは唯一ここで歌われたのみ。ニールの振り付けが微妙。

http://www.youtube.com/watch?v=HecnFFkpp84&search=PET%20SHOP%20BOYS%20
「オポチュニティーズ」。ニールの髪型がギリギリ…逆光はヤバイ。

http://www.youtube.com/watch?v=k5U9o-6skqA&search=PET%20SHOP%20BOYS%20
「ウエスト・エンド・ガールズ」。ダンサーが踊りまくり。

1992年、イギリスで放送された1時間のインタビュー&ドキュメンタリー「サウス・バンク・ショー」。7本で1時間の完全版です。92年頃といえば2人ともオトコ前っぷりがいい頃です。まとめて1時間のDVD(日本語字幕付)で出してほしいですね。

http://www.youtube.com/watch?v=lCz_EexC9RU&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

http://www.youtube.com/watch?v=io6On4Cfs5w&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

http://www.youtube.com/watch?v=zIOVCbXOMIc&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

http://www.youtube.com/watch?v=Vzs2k_2njHY&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

http://www.youtube.com/watch?v=oSWGq73R-pk&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

http://www.youtube.com/watch?v=e7k3tZUnKUQ&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

http://www.youtube.com/watch?v=F7z3wjIjzWU&search=PET%20SHOP%20BOYS%20

 

 


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