ニール:これは、クロイドンの近くの家で書き始めて、それから、ウォンズワースでデモをやった。 それは基本的に僕たちがそこでやったデモのリメイクだ。アイデアは、
僕らの友人のピートとスティーヴのふたりと一緒にキングス・クロス駅を車で通り過ぎた時にできたものだ。スティーヴは実際に「だれかが、土曜日にも月曜日にも僕に言った」とささやいた。で、僕は「キングス・クロス・・・歌にいいアイデアだな。」と思った。彼が何について話していたのかはわからないんだけど・・・サッカーの試合か何かだったろう。僕は、矛盾した支持を与えられたと言うアイデアが気に入った。それで、誰かにこき使われている歌のアイデアが浮かんだ。それから、僕は”wait until tomorrow, and there's
still no way(明日まで待て、それしか方法はない)"を思いついた。クリスの部屋に着いて、それを書き留めた。僕はギターで曲を書き始めた。すごくボブ・ディランみたいだった。デモはすごくゆっくりだった、賛美歌みたいにね。キングス・クロスは北東部からロンドンに来る時に到着する駅だ。イングランドで最も景気の悪い地域のひとつだ。キングス・クロスの周りは犯罪も多い・・・売春婦、麻薬常用者、多くの放浪者が近づいてくる。僕は、それをイギリスのメタファーそのものと考えた。チャンスを期待している人々がその場所に到着しても、何も起こらない。失業手当の行列とか、NHSの書類調査とか。希望が打ち砕かれる。するべきことに関して本を読むか、紙に手紙を書くことができるけど、だれも気にかけないから、まだ何も起こらない。
最初の歌詞は歌をセットアップする。 これはサッチャリズムに対して腹を立てている歌だ。ミセス・サッチャーは堅実な政府を約束して政権を取ったけど、僕は文字どおり誰かが痛手を負う”堅実な政府風”だと解釈している。堅実な政治の意図する傾向があるのはそれだ・・・もっとも弱い人間、列の最後の男を殴るということだ。"only last night I
found myself lost...(迷子になったとわかったのは昨夜)”は、ほとんど聖書みたいだと思う。叙事詩的な悪夢みたいだ。”The dead and wounded on either
side, it's only a matter of time(死と瀕死は紙一重で、それは時間の問題にすぎない)”は、エイズの指摘だ。最後の”so I went
looking out today(それで僕は今日探しに行った)”は、探偵がいて、彼は誰かを探していて、この神話的場所、キングス・クロスは終着駅で、逃げ場のない死のある場所だ。全ての希望の死。僕は、ここで待ち続けるのでは足りないと言っている。突き破って、行動して、革命を始めるんだ。運命の中だけでしか動くことができない。僕らのベスト・ソングの一つだと思うよ。デレク・ジャーマンが1989年のツアーのために撮った、クリスが電車から降りるビデオもすごく気に入っている。