ACTUALLY2-1

You know where you went wrong



クリス:ドブの中の2人の酔っ払い

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください



道に2人の男
安酒で酔っ払っている
家もなく、家族もいない
寒さの中、寝る場所もない
通行人は彼らに目もくれない
一人は酔っ払い、もう一人に毒づく

どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな

老人は理解できない
誰も彼の手を取ろうとしない
「俺は安全と爆弾とカラーテレビを与えた
寿命が縮む・・・だれかの息子がいつも死んでいる」
誰も彼の手を取らないのを、彼は理解できない

どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな

これが、全ての少年少女たちの
世界の歴史
これ以上何が起こっているか誰も理解しない
これが、全ての少年少女たちの
世界の歴史
これ以上何が起こっているか誰も理解しない

写真の中の2人の少女
一人は見つめ、一人は笑う
「彼は私のものだった
なぜ私は心変わりをしたのかしら」
それから腰に手を当てて
もう一人が「まあいいじゃん」と言う

どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな

これが、全ての少年少女たちの
世界の歴史
これ以上何が起こっているか誰も理解しない
これが、全ての少年少女たちの
世界の歴史
これ以上何が起こっているか誰も理解しない

どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな
どこで道を間違ったんだろうな


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produce by Pet Shop Boys and Shep Pettibone


ニール:僕たちが仕事した多くのプロデューサー達と同じように、シェップ・ペティボーンはいつも次の「West End girls」をやりたがっていた。彼が「アメリカではみんな好きだから、君たちがトークする別のレコードをやらないかい?」と言っていた。これは、クリスが僕に話したストーリーから始まった・・・それは、彼がコヴェント・ガーデンを歩いていると、戸口に2人の浮浪者がいて、一人がもう一人に振り返って「おい、どこで道を間違ったんだろうな。」って言ったんだそうだ。彼は僕にこれを話して、すごく面白いと思った。まるで“ザ・ニューヨーカー”の漫画みたいだ。

クリス:僕はむしろグレン・バクスターだと思った。

ニール:僕たちが歌を書く前の、だいたい1年前だったけど、僕はいつもそれを覚えてた。 で、
y'knowってのは僕らの友人ピートが由来だ。

クリス:君が何か言うと、彼は'y'know'って返す。

ニール:それは、誰かが言うことに同意するけど、ちょっと皮肉な方法でそれを強調するための同意だ。クリスは音楽全部を書いた。 次に、シェップ・ペティボーンは、イントロダクションをアレンジして、その後、マドンナの「Vogue」のイントロダクションに同じ種類のアレンジを使用した。これはもともとはラップ・ソングだったけど、クリスはラップが嫌だった。彼は、僕がやるべきこの旋律を勧めたんだと思う。歌詞は、人々の戒めとして「
どこで道を間違ったか、わかるだろう」と言っている。”少女は「まあいいじゃん」と言う”という歌詞については、僕の姉が少女時代、ジューン・アンド・スクールフレンドのような雑誌を手に入れていたんだけど、少女たちは、「まあいいじゃん」のようなことを生物の授業の後ろで言っていたんだと思う。2番目の歌詞は、ある方法で恥を書かされた誰かについてのこと。人々の動揺を理解することができない、完全に嫌われている年取った政治家だ。「West End girls」で歌っていたヘレナ・スプリングスがまた歌っている。

クリス:彼女は歌のベスト・ビットを任された。

ニール:僕たちは何年もそれに時間を費やした。 僕は、それがシングルになるかもしれないと思ってたけど、「It's a sin」のB面になった。

クリス:僕らにハプニングはつきものだ。歌はかろうじてB面に入れられた。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

 

★用語・人物メモ★

コヴェント・ガーデン・・・ロンドンの中心地、ウエスト・エンドにある繁華街、広場。映画「マイ・フェア・レディ」でヒロインが花売りをしていた場所としても有名。

Glen Baxter・・・ザ・ニューヨーカーにも掲載していた漫画家。カウボーイなどの題材が多い。

ザ・ニューヨーカー・・・1925年創刊のアメリカの雑誌。小説、漫画、ルポなど

ピート・・・多分、もともとニールの友人で、後に彼らのパーソナル・アシスタントになるピーター・アンドレアス。「I want a dog」参照。昔から彼らはホントにプライベートでよくつるんでいた。1989年のファースト・ツアーからスタッフとして同行している。ヴァカンスも一緒に行ってたし。

マドンナの「Vogue」・・・1990年のシングル。ファッション雑誌「ヴォーグ」がモチーフ。 “ヴォーギング”ダンスを流行させた。シェップ・ペティボーンが共作・プロデューサー。PVはその後「セヴン」などの映画監督として有名になるデヴィット・フィンチャー監督による傑作。ビデオはこちら。





 「Its a sin」のB面。珍しく男性コーラスが美しい、メロウな1曲。でも、内容はとても皮肉的。もともとはポスト「West End girls」のような感じを狙っていたらしい。girl says 'Admit, admit'の「admit」は「許す、認める」という意味で、「まあいいじゃん」というようなニュアンスで・・・女子高生だから。



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