FUNDAMENTAL2-12

Bright young thing



原文歌詞はこちらでご確認ください



ルーシーはヴィンテージを着て
少年はレンタルのタキシードを着ている
カフスリンク用の安全ピン
僕と踊ってくれないか?
パーティーはまだ大盛況
君は何て明るい若者なんだ

ナンシーはサルを買った
シルバーのチェーンにつないでいる
スティーヴンのカメラにポーズ
そしたら僕と踊って
未来がどうなるかなんて忘れて
明るい若者に囲まれて

時々のパーティー
嵐の中の港
誰も疲れてないさ
迷子も孤独な人もいない

聞いて、ナイチンゲールが歌っている
バークリースクエアで明るい若者たちが
化学の翼でぶっ飛んでいる
今夜はやりたい放題に没頭する

時間だ、時間だ
時間だ、時間だ

僕が君を家に帰せば
君のベッドはもう明るい
目を閉じて、想像を巡らせて
ダイヤの指輪の約束
君は女王で
僕は君の王様

時々のパーティー
嵐の中の港
誰も疲れてないさ
迷子も孤独な人もいない

聞いて、ナイチンゲールが歌っている
バークリースクエアで明るい若者たちが
化学の翼でぶっ飛んでいる
今夜はやりたい放題に没頭する

時間だ、時間だ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Chris Zippel and Pet Shop Boys



Originally written in 2003 for the film, "Bright Young Things", the song was finally released in 2006 as a bonus track on the "Numb"single.
もともと2003年の映画「Bright Young Things」のために書かれたこの歌は、「Numb」シングルのボーナス・トラックとして2006年にリリースされた。

 (以上、公式hpより)




*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

 イギリス人の俳優、コメディアン、作家、(現在は)スティーヴン・フライ監督は、彼の2003年の映画、「ブライト・ヤング・シングス」のために2曲をレコーディングするようペット・ショップ・ボーイズに依頼した。このトラックはテーマ・ソングの予定だったが、映画のプロデューサーは時代物の音楽を使用することを選んで、代わりにこれを使用しないように決めた。(ところで、ニールとクリスがプロジェクトのためにレコーディングしたと報告されるもう片方の歌は、物語の設定時代と同じノエル・カワードのクラシック「The Party's Over Now」のカバーである。) それがレコーディングされてすぐ、著作権のないオーディオ・デモがインターネットに短期間出回ったが、それは数年間、公式のリリースを待たなければならなかった。ニールは、公式のPSBウェブサイトで、シングルでFundamentalからシングルカットされるとき「Bright Young Things」がボーナスの1つでリリースされるかもしれないと述べた。「Numb」のシングルはそのチャンスで、リリースされたトラックは前述のデモよりやや入念なアレンジメントを誇っている。

 映画は暗く、1930年のイヴリン・ウォーの小説「Vile Bodies」に基づく風刺的コメディで、時代は2度の世界大戦の間にパーティー、酒、フリーセックス、ワイルドな生活を送る「スマートな時代」のおしゃれな若い英国人についての話だ。ほとんどウォーのオリジナル使用でなくなっている「Bright Young Things」のラベルは、集団的に、トレンディではあるが目的がない若さのこの設定について記述するために、それは同時代の人によってしばしば使用された。

 PSB歌は様々な意味で彼らの別のサウンドトラック・ナンバーの1つ、「Nothing Has Been Proved」に(映画「Scandal)著しい類似性がある。最も顕著であるのは、その歌詞は、物語中の様々な特徴を秘密に指す、彼らの態度とアクションを提供する期待を、映画を見ていない人にかき立てる「スナップ写真」であるという方法だ。彼らは問題から逃げるために絶えずパーティーへ行って、ほとんど隠し切れない自暴自棄の人生を送る人々であることは明白だ。 (「時々パーティーは嵐の中の港だ」)ニールの全てを知ったナレーターは、彼らを哀れむように思える。「化学の翼」で「飛ぶ」ように。しかし、それは印象にすぎない。彼は、巧妙で熟練した、非常に明白に語る作詞家だ。
 
 再び「Nothing Has Been Proved」のように、「低温火傷」のように音楽を述べることができた。柔らかく、しかし不吉に始まり、勢いを増し、いくつかのカタルシスの頂点に向かって進んでいる間、異なったムードを喚起するのに、移行しているリズム(時にはオリジナルのデモより顕著に速度の速い)を使って。不吉な予感を全体的に加えるように、ニールは「Birthday Boy」のような低い声を使う。

 ところで、「ナイチンゲールがバークレー・スクエアで鳴いている」の歌詞における参照はおもしろい。ニールがそれについて歌っているキャラクターには、確実によく知られている1915年のロマンチック・スタンダードだ。ニールの別の歌詞「ナンシーはシルバーのチェーンをつけたサルを手に入れた」は、ウォーによる小説が起源ではなく、ウォーが同時期に書いた手紙で、誰かが「銀の馬具の上のペットの猿」を観察した事に起源がある。さらに、ナンシーという名前はウォーの生涯の友人ナンシー・ミットフォードによってインスパイアされたのかもしれない。 そして、カメラを持っているスティーヴンというキャラクター・ネームは、映画監督のフライ氏自身の"内輪のジョーク"かもしれない。
 

 



イメージビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)






★用語・人物メモ★

Bright Young Things・・・2003年公開のコメディ・ドラマ映画。監督は俳優のスティーヴン・フライ。この曲は映画の主題歌として書かれたが、結局使われなかった。日本未公開。

スティーヴン・フライ(1957-)・・・イギリスの俳優、コメディアン、TVのクイズ番組の司会者。2007年のガーディアン紙のピンクリスト(影響力のあるゲイのパワーリスト)の第2位。映画「オスカー・ワイルド」(1997)ではワイルドそっくりにコスプレして主役を務めた。

Berkeley Square
・・・ロンドンのウェストミンスター地区にある広場。ブランド通りとして有名なニュー・ボンド・ストリートの近く。

ノエル・カワード(1899-1973)・・・イギリスの映画監督、劇作家、俳優、歌手。ニールがリスペクトするマルチ才人。

イヴリン・ウォーEvelyn Waugh(1903-1966)・・・イギリスの小説家。イギリスで話題になった、第1次英国美青年ブームの先駆けのゲイ(テイスト)・ドラマ「Brideshead Revisitedブライズヘッド再び(邦題:華麗なる貴族)(ドラマ放送は1981)の原作者(ちなみに2008年に映画でリメイクされたそうだ)。「Bright Young Things」の元となった「Vile Bodies(1930)はラブ・コメだが、デビッド・ボウイのアルバム「Aaddin Sane(1973)に影響を与えた。




PSBの映画用のサントラってけっこうポシャっていることが多い。なぜこれがボツになったかはわからないけど、確かにPSBはBGM向きじゃない・・・聞き流せないキャッチーさがあるからなあ。ルーシー、ナンシーは映画の登場人物かと思いきや、そうでもないみたい。スティーヴンは監督だけど。



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