FUNDAMENTAL2-9

Girls dont cry



原文歌詞はこちらでご確認ください



郊外の中心地から外れたどこかで
彼女を殺すことが出来るような言葉に怯む
聞いて
今日が最後の日
少年たちが何を言っても
少女たちは泣かない
少年たちが何を言っても
少女たちは泣かない


彼女はキルトとジーンズを着ている
路上の労働者のように
西にヒッチハイクする
小さなミニカセットプレーヤーが
鳴っている
「嘘つき、レディ、嘘つき」
少年たちが何を言っても
少女たちは泣かない
少年たちが何を言っても
少女たちは泣かない

彼女の心の中では
彼女は脱党者さえでない
最初から
彼女はなぜ救われないのかと知っていた
彼女の本能の全て
違う方法で生活している

彼女の心のポケットには、ボロボロのポラロイド
行方不明になった少年に
腕を絡めた少女の写真
最後の日
少年たちが何を言っても
少女たちは泣かない
少年たちが何を言っても
少女たちは泣かない
少年たちが何を言っても
(
何を言っても僕はかまわないよ)
少女たちは泣かない
少年たちが何を言っても
(
何を言っても僕はかまわないよ)
少女たちは泣かない


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet Shop Boys


ニール:この歌はある少女についてのストーリーだ。彼女はレズビアンだと思うけど、僕らは本当に何が起きたのか知らない。彼女は遠くに逃げた。彼女は多分、ボーイフレンドに殺されたんだ。彼女がレズビアンであることが発覚したので、彼女は町を去ろうとしていた。彼女は妊娠していて、ボーイフレンドは彼女を拒絶した。僕らにはわからないけど・・・。

(
以上、2006年「Literally30より)




*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

 PSB公式ウェブサイトは、2006213日の週にBoysがこの歌を「I'm with Stupid」のボーナスとしてリリースされるためにこのトラックに取り掛かっていると報告した。これは1999年の映画「Boys Don't Cry」からインスパイアされた。ネブラスカのティーンエイジャー、ブランドン・ティーナの実話が語られている。彼女は女性として生まれたが、男性として生活し、1992年に惨たらしくレイプされて殺害された。

 しばしば、彼ら自身の解釈によって、アーティストは、自身の作品の内容(または、意味しているもの)100%確実というわけではない。 インスピレーションの元が知られているにもかかわらず、この歌のケースはそのようなものだ。 ニールがLiterally20067月号で言うように(上記参照)。

 比較的簡潔なミッドテンポのトラックは郊外のティーンエイジャーの「本能が違う道を導く」を説明する。 彼女は、少年のように服を着て行動する。これは彼女が厳しいあざけり(「ほとんど殺しの単語」)を我慢しなければならなくなった。それにもかかわらず、彼女はそれらにできるだけ堪えた。それが「Whatever boys say, girls don't cry」の部分。

 ニールは「最後の日」である事を二度、これについて言及する。したがって、歌の主要なキャラクター・・・ブランドン・ティーナ自身、またはパラレルな架の姿・・・がすぐ殺されるかもしれない事を示す。

 私のサイト訪問者のひとりが推測したように、この歌全体、または少なくとも最終的な詞の主役は「ブランドン・ティーナの姿」ではなくむしろ生き残るガールフレンドであるかもしれない:

In the pocket by her heart is a dog-eared Polaroid彼女の心のポケットには、ボロボロのポラロイド)
a picture of a girl with her arm round a boy who went行方不明になった少年に腕を絡めた少女の写真)
missing the final day(最後の日)

これが本当にそうであるなら、「boy who went missing(行方不明になった少年)」はブランドン・ティーナから直接インスパイアされたキャラクターであるかもしれない。

歌のスナップ・ショット以上に、ペット・ショップ・ボーイズは彼らの主役に、ヒーローイズムのはっきりしたオーラを吹き込んだ。愚かな憎しみに直面して彼女がだれであるかということにより、彼女は威厳を保つ。この意味で、死にもかかわらず彼女は成功した。



 

 

イメージビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)



ブランドン・ティーナへのオマージュ

 

★用語・人物メモ★

マ注:ニールはこの歌の主人公の少女はレズビアンで彼氏に殺されたと言っているが、モチーフであるブランドン・ティーナは性同一性障害であってレズビアンではないところが違っている。




この曲は、1999年の映画「Boys dont cry」からインスパイアされた。アメリカ・ネブラスカの村で、性同一性障害のブランドン・ティーナが村人に殺された実際の事件で、ブランドン・ティーナを演じたヒラリー・スワンクがアカデミー主演女優賞を獲った作品。「実話の映画化」というのには多少問題がある。なぜなら、残されたブランドン・ティーナの母親やガールフレンドが、映画と事実は全然違うと言っているからである。ブランドン・ティーナが男の格好で生活し、殺されたのだけは事実だけど。

 つまり、事実、映画、そしてニールの解釈も異なっている。いずれにせよ、ヘイト・クライムを他人事と放っておけないPSBらしい題材。



NEXT

BACK