NIGHTLIFE2-6

Screaming


ニール:熱狂的なファンからの返事

(一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


僕は遠くから君を見ていた
通りで君とすれ違った
僕は君に夢中なんだ
何をしたらいいかわからない
振り向いて欲しい
僕と恋に落ちてくれ
僕は君に夢中なんだ
何をしたらいいかわからない

隠れる場所は全然ないと思うよ
君は心の中で泣き叫んでいるけど
隠れる場所は全然ないと思うよ
君は心の中で泣き叫んでいるけど

角から君に電話をした
君は電話をとらない
君にはガッカリだ
何をしたらいいかわからない
僕を理解してくれ
僕の名前を言ってくれ
君は印象的だ
僕もそうだろう

隠れる場所は全然ないと思うよ
君は心の中で泣き叫んでいるけど
隠れる場所は全然ないと思うよ
君は心の中で泣き叫んでいるけど

手紙で説明しただろ
すごく惨めだ
僕は君に夢中なんだ
何をするかわからないよ

隠れる場所は全然ないと思うよ
君は心の中で泣き叫んでいるけど
隠れる場所は全然ないと思うよ
君は心の中で泣き叫んでいるけど


Written by Neil Tennant/Chris Lowe/
Tom Stephan


Produced by Pet Shop Boys


*以下はアメリカのファン・マスターWayneさんのサイトの曲説明を訳したものです。
http://www.geowayne.com/psbhtml.htm

 ペット・ショップ・ボーイズはこの妄想の心酔に関するこの小歌曲を提供した。ニールによると、より明確に「妄想のファンの観点から書かれている」。ガス・ヴァン・サント1998年の「Psycho」のリメイクのためのサウンドトラックで、それ自体は見たことがない。(それは「ハリウッドから多くのお金を得る最も簡単な方法」だと、ニールがドイツの雑誌Galoreのインタビュアーに言った)。その結果、それは1998年の「Psycho」のサウンドトラックに最初に載っている。それはわずかに変えられたバージョンで、「I Don't Know What You Want But I Can't Give It Any More」のCDシングルに再採用された。

 通常、人はナレーターが彼の心から彼の愛情の対象を忘れることができないことを疑わないだろう。それはポップスでは、実際にかなりありふれたものだ。 しかし、「Psycho」の文脈では、それは全くの擾乱だ。同じように変なのは、音楽とリズムのほとんどが、タイトルを気味悪くひずんだ発声を残して全体に落ちるトラックの中央での中断である。 いかにも革新的だが、とにかくあまりうまくいっていない。

 それから、キーボードリストのトム・ステファン(通称Superchumbo)と共同で書かれた音楽は、「Shameless」や「Delusions of Grandeur」の現代の流れを多く汲んでいる。そしてそれは、ニールとクリスはやりすぎのプロダクションが皮肉のための速記として機能するのを許容しているように見える。以前に、これはすごいデヴァイスだったが、1998年までには、それは古くなり始めていた。それでも、ボーイズがアメリカン・ポップ・ミュージックのメインストリームに復帰する重大な試みを良い機会にしていると思うことはすばらしかったが、それさえいくらかしいと判明した。

 PSBファンクラブ会報誌Literally20(19997)に、リリースされたバージョンと共にこの歌の「アン・リリース・バージョン」の歌詞が提供された。このうち、わずかに変更されたフォームに「Happiness Is an Option」で現れる歌詞(I'd like to know
why when we're born underneath such a clear sky, we're lost in the forest at dusk when we die(知りたい・・・きれいに晴れたの下で生まれ、死ぬときに夕暮れの森の中で迷子になるのかを))がある。同じコーラス(Guess there's no place to hide・・・(隠れる所はどこにもないさ))を除いて。このアン・リリース・バージョンには、これらの交互の歌詞が言葉遣いにおいて異なるだけではなく、リズミカルな構造においても非常に根本的に異なっているので、少なくとも歌詞のため、全体で異なったメロディーである。ボーイズがいつかこの他のバージョンについてリリースに適していると決めることができるなら、素晴らしいだろう。


 

 
 

アンオフィシャル・ビデオ(You Tube)



 


★用語・人物メモ★

Psychoサイコ(1988)・・・1960年のヒッチコックの名作「サイコ」を、ガス・ヴァン・サントがオマージュを込めてカット割りなど全て同じでリメイクした。この曲はその挿入歌としてサントラに収録されている。オリジナルでは神経質そうな美青年アンソニー・パーキンスが演じたノーマン・ベイツをヴィンス・ヴォーン、ジャネット・リーが演じたマリオンをアン・へッシュが演じた。ただ、この映画の評価は良くない。つくづくPSBは映画音楽にはついていない。

Gus Van Santガス・ヴァン・サント(1952-)・・・アメリカの映画監督。「ドラッグストア・カウボーイ」「エレファント」他、比較的ゲイをテーマにした映画を多く撮っている(現在は、凶弾に倒れたサンフランシスコのオープンリー・ゲイの議員ハーヴェイ・ミルクを描いた「Milk」を撮影中)

Tom StephanSuperchumbo)・・・ニューヨーク生まれ、ロンドンに拠点を置くDJ、ミュージシャン。PSBのいくつかのリミックスを手がけていて、ニールもSuperchumboのアルバム「WowieZowie(2005)に「Tranquilizer」という曲を共同で書いてヴォーカル参加している。ニールのボーイフレンドの一人という噂もあり。




 映画のテーマに沿っているとはいえ、これはストーカーの歌。実際この頃、ニールは熱狂的ファンからのストーカーに悩まされていた。彼女はドイツ人だが、ロンドンのニールの家のドアの前に2年間立ち続け、呼び鈴を押し続けたという。おそらく裁判命令で解決したが、まったくホラー映画より恐ろしい話。有名人って大変。なんでもファンに優しいセレブ(サインをしてくれたりするとか)のほうが深刻なストーカーに悩まれやすいらしい。



NEXT

BACK