ニール:まだこの曲をシングルとしてリリースするかどうかは分からないんだ。シングルにするべきだって思う人はたくさんいるみたいだけど。僕はこの曲が大好きだし、これはこのアルバムの鍵にもなっている曲でもあるんだ。この曲はアルバムのタイトルにもなっている“NAIGHTLIFE“についての曲だからね。でもこれは文字通りヴァンパイアたちのことを歌っているのではなくて、お互いのアイデアを食い物にしている人たちについて歌ったものなんだよ。
P.G:この曲と「New York City boy」 (ヴィレッジ・ピープルの曲によく似ている)には何か関連があるの? ニール:いや、関連はないよ。この曲は次のシングルになる曲で、僕たちはもうすぐこの曲のビデオを撮ることになっているんだ。ワイルドで怪しいパーティのビデオになるんだよ。ヴィレッジ・ピープルと似ていることは知っているけど、この曲のビデオは古臭い感じにはしたくなかったんだ。その代わり、未来的なビデオになると思うよ。
P.G:この曲(「Vampires」)ではクレイグ・アームストロングが最高の力を発揮したと思う?
ニール:多分ね。僕がこのアルバムの中で一番気に入っているのは「The only one」という曲なんだ。曲の終盤に、美しいストリングスの部分があるんだよ。クレイグが書くものやアレンジするものは、全て素晴らしいね。「In denial」もエクセレントだ。それに、アルバムを通していろんな楽器のソロがところどころに散りばめられているんだけど、これは全然僕たちっぽくないけど、いかにもクレイグ・アームストロングって感じだよね。
ところで、「ニューオーリンズのおいしそうな子」のフレーズはたぶんアン・ライスのヴァンパイア小説「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(ニューオーリンズに設定されている)から始まるによってインスパイアされた。この歌はPSBのミュージカル「Closer to Heaven」で結局使用され、それは著しく異なった出来上がりになった。
New Orleansニューオーリンズ・・・アメリカ南部の町。フランス移民が多く、「新しいオルレアン(フランスの町の名前:ジャンヌ・ダルク出身の街)」の意味。なぜニューオーリンズかというと、アン・ライスの有名なヴァンパイア小説シリーズ「夜明けのヴァンパイア」(トム・クルーズ主演でニール・ジョーダンが映画化した「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作)の舞台がニューオーリンズだからだと思われる。ちなみに「夜明けのヴァンパイア」シリーズは萩尾望都の少女漫画「ポーの一族」が原型とされている。