PLEASE1-10

Later tonight



ニール:君の願いが叶いますようにって願いつつ
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


君は夜更けまで待っている
今夜、遅くまで
君は夜更けまで待っている
今夜、遅くまで

あの少年は君の方を決して見ない
君の誘惑には引っかからない
君の高い理想、つくりものの流行のような衣装で
彼は想像上の優等生だ
一日中君の意思の中でプレイしている

君は夜更けまで待っている
今夜、遅くまで
君は夜更けまで待っている
今夜、遅くまで
夜はいつもやって来るから


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Stephen Hague

 


ニール:アドヴィジョン・スタジオでクリスがピアノで演奏した。スティーヴン・ヒューグがやらせたんだ。アルバムで僕らが何かを生演奏したら素晴らしいと、彼は思った。

クリス:同意したことに自分で驚いている。

ニール:僕はスツールに座って歌を歌った。クリスはピアノを弾いた。薄暗い照明が僕らに当たっていた。本当に素敵だった。僕は本当に楽しんだよ。

クリス:今なら、絶対にやらないな。

ニール:君はソロで弾いたね。

クリス:なんで、そんなことを?絶対にとんでもないよ。

ニール:これはすごく悲しい曲だ。実際、僕たちが書いた曲の中で、一番ゲイっぽい歌だ。当時は誰も気がつかなかったけどね。カーナビー・ストリートを歩くかわいい男の子を、スマッシュ・ヒッツのオフィスの窓から眺める僕ら3人についての話。彼はモッズだ。「He is the head boy of a school of thought
彼は想像上の優等生だ)」という歌詞は、セレクト・マガジンからの引用だ。これまでひどい歌詞の1つになるような雑誌だけど、これはいい歌詞だと思う。何かの時に、ミュージカルにこの歌を入れようと、いつも思っていた。もともとは、ギターで書いたんだ。この歌は、男の子は君の手には届かない、二度と会うことはないと言っている。・・・でもそれから、君は遅くまで待ち続ける。多分これは運命か宿命だ。夜はいつでも来るからね。だから、また起こることかも。実際に、セックスと階級についての歌だ。ラフ・トレードをするような人間には、それは理想化され、イラつく考えだ。君は彼らの何かに魅せられるけど、彼らはそうじゃない・・・彼らは自分がラフ・トレードになることを思いもしない。歌詞は全部でこれだけあった。
you stare like a fellow new to town who can't believe his eyes (新しい街の男のように君は見つめるけど、彼の目は信じられない)
through plate glass you can always see so much you want but can never touch (
君はいつもガラスの向こうに熱望するものを見るけど、決して触れることができない)
あまりよくなかった。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

ライブビデオ(TV/Whistle test)(You Tube)






★用語・人物メモ★

カーナビー・ストリート・・・ロンドンのソーホーにある通り。60年代、モッズが多く見られた。

モッズ・・・5060年代にイギリスで流行した若者文化。ビートルズのファッションが代表的スタイル。

スマッシュ・ヒッツ・・・1977年創刊、イギリスのポップ・ミュージック雑誌。2006年に惜しまれつつ廃刊。ニールが80年〜84年までライター、編集者として働いていた。デビューの際、ニールが辞職することに反対した。PSBの友人で聞き手のクリス・ヒースもここのライターだった。編集部にはクリスもしょっちゅう出入りしていたらしい。・・・って事は、解説の中の
物色3人組はニール、クリス、クリス・ヒースの3人のこと?

ラフ・トレード・・・「男性が男性とセックスする」のスラング。




アルバムに入れるのは地味な曲ですが、じんわりとしたいい曲です。そうですか、歌詞にそんな意味が。解説を聞くまではまったくわかりませんでした。恐るべし。普通の若い男のやんちゃしたい欲望なんでしょうねえ。



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