PLEASE1-8

Violence



クリス:男の世界だね
(
一言コメント:1999)

 

 


原文歌詞はこちらでご確認ください


息子たち、兄弟たちは
いろんな理由で戦っている
彼らの生活に意味を与えることに
現実からはるか遠くで
銃を携え働く夢を見る
自己防衛の手段だと、彼らは言う

そしてまた他の者は
激しく走りまわり、悩まされる
彼らの生活に意味を与えることに
夕方には
銃を携え走りまわる
暴力は
自己防衛の手段だと、彼らは言う

バイオレンス
バイオレンス
暴力が暴力を生む
暴力が生んでいる

息子たち、兄弟たちは
家に帰り
家族に愛を注ぎ
そしてつぶやく
“女には一生理解できない
俺は自己防衛のために言ったことを行動する
暴力を使って”

暴力が暴力を生む
暴力が暴力を生む
暴力が暴力を生む


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Stephen Hague

 


ニール:これは「PLEASE」のために書いた最後の曲だ。

クリス: PPGシンセの音にインスパイアされた。 それはレコードのバス・サウンドだ。実際、同じ音はオルガンを使っている。 それはかなりソウルフルに聞こえる。

ニール:僕のボーカルはこのトラックでは薄っぺらく聞こえる。ヘレナ・スプリングスはもっと上手く歌っている。インストの中間は、「Axel F」の領域のままでいる。これは、北アイルランドについての歌だ。このとき、ロンドンで爆発があった。部分的には、Penelope Spheerisの「The Boys Next Door」からインスパイアされている。これは、ロサンジェルスのショッピング・モールで、たくさんの人たちの前で死んだ2人のティーンエージャーの映画だ。クリスは僕に、「
暴力が暴力を生む」と入れるべきだと言った。

クリス:「
暴力が暴力を生む」は、「戦争は愚かだ」というのにちょっと似ていないかい?

ニール:僕は、ちょっとつまらない歌詞だなあ、といつも思ってたけど、それ以上考えようがなかった。最後の歌詞は好きだよ。この歌で、暴力というのはいかに男性的かということを言っている。男性的概念だ。このアルバムが出たとき、刑務所にいた僕らの友人は、刑務所にいるみんながこの歌が好きだと言っていた。アルバムのベスト・トラックだって。彼らが暴力を賛美していたとは僕は思わない。彼らはそれが難しいという事実が好きだったんだと思う。

 (
以上、2001年ブックレットより)


 

イメージビデオ(アンオフィシャル)(You Tube)






★用語・人物メモ★

The Boys Next Door」・・・映画「Suburbia」と監督が同じ。1985年のアメリカ映画。チャーリー・シーン主演。




 PSBには“野郎っぽさ”があまりない(強いていればクリスは男っぽいけど)ので、暴力をテーマにしてもイメージには合わないと思う。まあ、80年代にIRAのイングランドに対するテロは社会問題だったから、彼らには身近だったと思うけど。



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