<%group_var="atelier"%> アルバムレビューVery

 

VERY1-12b

Postscript」

 


I believe in ecstasy
the times we've had, you and me
friends we've met along the way
partied every night and day
and I know we'll meet again


僕はエクスタシーを信じる
僕と君が過ごした時間
道で出会った友人たち
一日中、パーティーをした
僕たちは、きっといつかまた会えるさ


Written by Neil Tennant/Chris Lowe


Produced by Pet shop boys
 


クリス:これは秘密にするつもりだった。シークレット・トラックだ。僕がピアノで作曲した。誰が歌っているかわかるかい?

ニール:クリスだ。僕がキーボードを全部弾いている。役割が逆だね。クリスはピアノを弾いている。“僕はこれを書いた。それで、こういう風にしたいんだ”ってクリスは言った。R.E..M.スタイルだ・・・僕はそう思った。

クリス:僕には“Last Of The Summer Wine”のように聞こえる。まさに公になった。これは家で書いた。恥ずかしいよ。これっきり、もうやらない。

ニール:僕はこの歌はとてもスイートに思えるよ。誰かの父兄が、ドラッグ・エクスタシーの使用を促進する秘密のメッセージとして、ペット・ショップ・ボーイズがアルバムの終わりに歌を入れたと苦情を言った。

クリス:それには関係ない。個人的なことだ。

 (以上、2001年ブックレットより)



*この曲は「マーガレット通信vol.51」の“1曲に固執してみる”でも取り上げています。

★用語・人物メモ★

Last Of The Summer Wine・・・1973年からUKのBBC1で放送されているシットコム(シチュエーション・コメディ)。テーマ曲はこちら。

R.E..M.・・・アメリカの国民的ロックバンド。現在マイケル・スタイプ、ピーター・バック・マイク・ミルズの3人。2007年にロックの殿堂入り。




 「Postscript」(追伸)は、アルバムのトラック・リストには掲載されていないが、「Go west」と同一トラックに録音されていて(そのため番号を1-12bにしてあります)、「Go west」が終わってから無音の1分以上が経たないと始まらない。だから終わってもCDを取り出さないでいるようなタイプの人にしか存在を気付かれなかった。
 そのためタイトルも不明で、最初の1行をとって一般的に「I believe in ecstasy」と呼ばれていたようだけど、「VERY」発売後すぐのPSBのファンクラブ会報誌(1993年11月・11号)にはちゃんと歌詞とともにタイトル「Postscript」が記されている。

いまだに“憶測”にすぎないが、これはクリスが当時エイズで床に臥していた恋人ピーター・アンドレアスに捧げた曲だといわれている(多分これ以上この曲がクリスの口から語られることもなさそう)。



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