インスピレーションドールを作る苦悩
フィギュアやマネキン、蝋人形じゃないので、人形は、パーツをそっくりに真似るわけではありません。たとえ本人からカタドリしてそっくりな形をしていても、それは死体の複製か、笑うに笑えないビミョーな代物になりかねないのが恐ろしいところ。
人形を作っている人間なら、ファンがモデルの人形を作ることは一種のファンタジーで、わかっちゃいるけどやめられない、本能的なサガのようです。たいがいは、死屍累々と室内にできそこないが転がるわけですが。
人形というものは、作者の意図が入ってこそ人形です。しかも、自分だけのための、世界に1つだけの人形。まあ、そんなのがキモイ、コワイ、と思う方もいらっしゃるのでしょうが、人形作家とはそんな存在なのです。
(ちなみに全ての作品にモデルがいるわけじゃありません。ファンタジーを実現させようとするのは、あくまで数年一度、あるかないかですので・・。)
だから、対象物を自分の中で咀嚼の上再構築する・・・よって、他人にとってはどうってことない、似ていない作品になっているかもしれません。衣装も、ただ単に「着ていそうな感じ」ってだけで、完コピではありません。
(「生き人形」という、精巧にそっくりに作るジャンルもありますが、私はそうじゃありません。)
でも、自分ではそれでいいのです。雰囲気やオーラが写し取れれば。
だいたい、人形は人間とは等身も違えば、パーツの比率も違う。
あくまでもモデルでしかないのです。そして、いくら時間をかけてあれやこれや試行錯誤しても、決して100%満足できるものはできないのです・・・。やはり、足りない。
そんなブツブツ愚痴もありますが、よかったら見て下さい。
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お遊び
#4(9/1 ‘05追加)
#5(9/18 ‘05更新)
#アクションフィギュア(11/5 ‘06更新)
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